もっとも高いファイトマネーを手にするボクシング選手とは

収入の高いスポーツ、ボクシング
ビッグマッチとビッグマネー
現代の大物ボクサーたち
ルイス・オルティス
一試合およそ50万ドル
アンディ・ルイス・ジュニア
ファイトマネーは150万ドル
ディリアン・ホワイト
ファイトマネーを徐々に伸ばす
サウル・“カネロ”・アルバレス
1500万ドル
デオンテイ・ワイルダー
2000万〜3000万ドル
タイソン・フューリー
大きいPPVの売上
オレクサンドル・ウシク
420万ドルから7500万ドルへ大ジャンプ
アンソニー・ジョシュア
ファイトマネーはしっかり高い
フロイド・メイウェザー・ジュニア
エキシビジョン・マッチで数をこなす
収入の高いスポーツ、ボクシング

高額収入が得られるスポーツとして知られるボクシング。それには理由があり、1950年代にその人気が急激に高まったとき、他の競技に先駆けてアスリート(ボクサー)自身が試合の報酬額を提示できるようになったのだ。

 

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ビッグマッチとビッグマネー

ボクシングの試合がペイパービュー(PPV)のシステムによって世界中で放送されるようになると、80年代から90年代にかけてファイトマネーが跳ね上がった。今のボクシング界は当時ほどの盛り上がりはないが、それでも毎年、ビッグマッチが行われ、ビッグマネーが動いている。

現代の大物ボクサーたち

今回は、世界で最も稼いでいるボクサーたちの驚くべきファイトマネーの額を見ていこう。

ルイス・オルティス

最高のボクサーたちと闘ってきたルイス・オルティス。自身はまだ最高のボクサーの仲間入りを果たしていないもの、すでに相当なファイトマネーを得ている。

一試合およそ50万ドル

スポーツ系ウェブメディア『TotalSportal』によると、ルイス・オルティスは一試合およそ50万ドルのファイトマネーを得ているという。2022年のチャールズ・マーティン戦に勝利したときは150万ドルを稼いだ。同年9月の対アンディ・ルイス・ジュニア戦では判定負けを喫し、ファイトマネーははるかに少ない55万ドルとなった。

アンディ・ルイス・ジュニア

アンディ・ルイス・ジュニアはごく最近まで、間違いなく最も稼いでいたボクサーの一人だった。だが残念なことに、しばらくボクシングを休んで個人的な健康問題に対処せねばならず、その結果、2019年のアンソニー・ジョシュアとの一戦で受け取った750万ドルに迫るようなファイトマネーはもはや受け取れなくなったと『The Mirror』は報じている。

ファイトマネーは150万ドル

アンディ・ルイス・ジュニアは2022年のルイス・オルティスとの一戦で、150万ドルのファイトマネーとPPVの売上から50パーセントの取り分を得たという。タイソン・フューリーとの一戦が2023年7月に計画されており、ルイス・ジュニアはファイトマネーとして2000万ドルを要求していたが、交渉は決裂、試合は実現しなかった。

ディリアン・ホワイト

イギリス国籍のヘビー級ボクサー、ディリアン・ホワイト。派手なところはないがタフで、格上の相手を食っていく侮りがたいボクサーとして少しずつ名声を博していった。ファイトマネーがはねあがる転機となったのは、2020年と2021年のアレクサンダー・ポベトキン戦だった。2022年のタイソン・フューリー戦でも高額のファイトマネーを受け取った。

ファイトマネーを徐々に伸ばす

『TotalSportal』と『talkSPORT』によると、ディリアン・ホワイトは以上の3戦でそれぞれ250万ドル、450万ドル、750万ドルを受け取ったという。2023年にはアンソニー・ジョシュアとの一戦を控えており、ファイトマネーは130万ドルになるという。

サウル・“カネロ”・アルバレス

メキシコ生まれのサウル・“カネロ”・アルバレスは2005年に15才でプロボクサーになると、みごとなテクニックと素晴らしいパンチ力でするすると順位を伸ばしていった。ここ20年にわたって最高のパウンド・フォー・パウンド(全階級を通じたボクサーのランキング)ボクサーの一人という評価を得ている。もちろんファイトマネーも高くつく。

1500万ドル

ここ2年間でアルバレスは、ディミトリー・ビボル、ゲンナジー・ゴロフキン、ジョン・ライダーと対戦しており、各試合で1500万ドルのファイトマネーを得ている。『Sporting News』によると、そこにペイパービュー(PPV)の売上やボーナスが加わり、一試合で3000万ドルから5000万ドルを稼いでいるという。

デオンテイ・ワイルダー

このリストの中でもデオンテイ・ワイルダーは特に知られたボクサーであり、高額のファイトマネーも当然である。2020年と2021年にタイソン・フューリーと戦うまでは、デオンテイ・ワイルダーに敵なしだった。

2000万〜3000万ドル

タイソン・フューリーに負けても、デオンテイ・ワイルダーのお金を稼ぐ力は衰えない。2021年のフューリー戦で3000万ドルのファイトマネーを得たワイルダーは、2022年のロバート・ヘレニウス戦で2000万ドルを稼いだ。2023年にはタイソン・フューリーとの再再戦が計画されており、『TalkSport』によると、ワイルダーはファイトマネーとして強気の9000万ドルを提示しているという。

タイソン・フューリー

ジプシー・キングことタイソン・フューリー。巨体に似合わないスタミナとテクニックによって観客の心をカルト的に惹きつけるフューリーは、ボクシング界の超大物かつ超稼ぎ頭である。

大きいPPVの売上

フューリーは昨年、ディリアン・ホワイトとデレック・チゾラと対戦し、それぞれの試合で2500万ドルと1000万ドルのファイトマネーを得た。そこにペイパービュー(PPV)の売上の取り分が加わり、『Sports Payouts』によれば、各試合で7500万ドル以上を稼いだとのこと。

オレクサンドル・ウシク

ウクライナの闘士、オレクサンドル・ウシクは近年いろいろな業績を上げている。36才という年齢にもかかわらず、WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級王者というタイトルを保持していることに加えて、アンソニー・ジョシュアを2度下し(ロンドンとサウジアラビア)、IBOヘビー級王者の座を獲得、保持したのだ。

420万ドルから7500万ドルへ大ジャンプ

2021年の最初のジョシュア戦のとき、オレクサンドル・ウシクは今のようなビッグネームではなく、ファイトマネーは控えめの420万ドルだった。一方ジョシュアは1700万ドルを受け取った。再戦時、二人はファイトマネーの1億5000万ドルを折半し、7500万ドルずつ持ち帰ったと『インデペンデント』紙は報じている。

アンソニー・ジョシュア

すでに何度も名前があがっているアンソニー・ジョシュア、通称AJ。昨年ウシクに敗れて以来、その収入は少し減ったかもしれない。

ファイトマネーはしっかり高い

そうは言っても、ファイトマネーはしっかり高い。オレクサンドル・ウシクとの世紀の一戦に敗れた後、ジョシュアは今年、ジャーメイン・フランクリンを相手に比較的こじんまりとした一戦に勝利し、1000万ドルを手にした。『ザ・サン』紙によると、次はディリアン・ホワイトとの試合が予定されており、ジョシュアのファイトマネーは3050万ドルと目されている。

フロイド・メイウェザー・ジュニア

最も稼いでいるボクサー、フロイド・メイウェザー・ジュニアは現在エキシビジョン・マッチにしか登場しないが、それでも驚くほどのお金を稼いでいる。引退前はパウンド・フォー・パウンド最強のボクサーとして鳴らし、引退後も当時と同じくらいの高額収入を得ているのだ。

エキシビジョン・マッチで数をこなす

彼のファイトマネーは現在、1000万ドルから3000万ドルというあたりに(それでも相当だが)落ち着いていると考えられるが、そこにPPVの取り分が大きく加わり、合計でトップの収入を得ている。アーロン・チャーマーズとの最近のエキシビジョン・マッチでは、2500万ドルのファイトマネーに加え、PPVの売上から3000万ドルを得たとスポーツ紙『アス』は報じている。プロボクシングの試合よりもエキシビジョン・マッチのほうが一年にこなせる回数が多いので(メイウェザーは2023年に5戦を計画している)、彼は相変わらず収入トップを独走しているのだ。

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