世界ナンバーワンのF1レーサーはだれ?

ドライバーの優劣
2022年のF1世界選手権
マックス・フェルスタッペン
ルイス・ハミルトン
シャルル・ルクレール
フェルスタッペンのライバル
カルロス・サインツ
リベンジなるか
フェルナンド・アロンソ
かつての栄光
セバスチャン・ベッテル
引退
セルヒオ・”チェコ”・ペレス
今注目の選手
ジョージ・ラッセル
ミスター・コンシステンシー(安定感)
ランド・ノリス
より性能の高いマシンが必要
ダニエル・リカルド
チーム追放の危機?
では、No.1は誰?
そもそも、ドライバーの比較はできるのか?
チームワークも重要
ドライバーの優劣

様々な要素がからむカーレースの世界。単純にランキングを見ただけで、上位のドライバーが本当に他のドライバーより優れているのか判断するのは難しい。とりわけフォーミュラ1(F1)では、マシンの出来や技術チームの実力によってドライバーの成績が大きく左右されてしまうのだ。

 

2022年のF1世界選手権

昨シーズンは、7冠王ルイス・ハミルトンとオランダの新星マックス・フェルスタッペンが激戦を繰り広げたが、2022年の世界選手権はフェルスタッペンが圧倒的な強さを見せて優勝することとなった。

 

マックス・フェルスタッペン

実際、現在のNo.1ドライバーがフェルスタッペンであるのは疑う余地がない。ファンの期待を上回るパフォーマンスを披露し続けている彼なら、いずれF1を代表するドライバーとして歴史に名を刻むことになるに違いない。

タイトル:2

優勝回数:35

ポールポジション:20

ルイス・ハミルトン

ここ2年はマックス・フェルスタッペンにNo.1の地位を奪われたとはいえ、獲得したタイトル数ではまだまだトップを独走しているルイス・ハミルトン。過去10年にわたりF1界の頂点に君臨しており、タイトル数で彼に並び立つのは伝説のF1ドライバー、ミハエル・シューマッハだけだ。

タイトル数:7(ミハエル・シューマッハと同点)

優勝回数:103(圧倒的記録)

ポールポジション:103(圧倒的記録)

シャルル・ルクレール

モナコ生まれのシャルル・ルクレールも、今シーズンはポールポジションを獲得して目覚ましいペースで駆け抜け、グランドスラムを成し遂げるなど素晴らしいスタートを切っている。さらに、サーキット上ではマックス・フェルスタッペンと激戦を繰り広げており、パワフルなマシンさえあれば王者に引けをとらない実力があることを見せつけた。

 

フェルスタッペンのライバル

ルクレールが惜しくもタイトルを逃したのは、所属チーム「スクーデリア・フェラーリ」の戦略ミスと予期せぬアクシデントのせいだったと言えるかもしれない。

タイトル数:0

優勝回数:5

ポールポジション:18

カルロス・サインツ

ルクレールのチームメイトでマドリード出身のカルロス・サインツも2021年、2022年ともにパワフルなパフォーマンスを披露。かのシルバーストン・サーキットで自身初となる優勝を飾っている。しかし、F1トップ選手の仲間入りを果たすには、さらなる実力を発揮しなくてはならないだろう。

 

リベンジなるか

シーズン序盤は不調に終わり、プレッシャーをはねのけて大舞台で勝負する力があるかどうかについて疑問符がついてしまった。しかし、ここ最近は大活躍を見せており、偉業を成し遂げる可能性を感じさせつつある。

タイトル数:0

優勝回数:1

ポールポジション:3

フェルナンド・アロンソ

もう1人のスペイン人ドライバー、フェルナンド・アロンソも41歳という年齢ながらベテラン選手として力を見せている。ここ数年はパッとしない結果に終わっているが、専門家たちの多くは所属チーム「アルピーヌ」の凡庸なマシンが原因だと考えているようだ。

 

かつての栄光

ルノーに所属して世界選手権を2度制覇したほか、フェラーリでも素晴らしいパフォーマンスを見せており、その活躍を見過ごすわけにはいかない。とはいえ、今でも世界のトップドライバーかというと疑問の余地がある。

タイトル数:2

優勝回数:32

ポールポジション:22

セバスチャン・ベッテル

アロンソと似たような経歴を持つのが、彼にとって因縁のライバルにあたるセバスチャン・ベッテルだ。強豪チーム「レッドブル」に所属して世界選手権で4度の優勝を果たしており、ここ数十年間の実力者であるのは間違いない。しかし、過去2シーズンでは最近F1に復帰したばかりの「アストンマーティン」チームでトップ10入りを狙わざるを得なかった。

 

引退

結局、ベッテルは引退を決意。しかし、成績が振るわなかった原因は、彼の才能よりも凡庸なマシンの方にあったと言えるだろう。

タイトル:4

優勝回数:53

ポールポジション:57

セルヒオ・”チェコ”・ペレス

ここ数年にわたって輝かしいパフォーマンスを見せつけるメキシコ出身のセルヒオ・”チェコ”・ペレス。実際、2020年のサヒールグランプリでは印象的な勝利を挙げている。2021年は新たな所属チーム「レッドブル」に慣れることに費やしたが、2022年の世界選手権はマックス・フェルスタッペンに匹敵する可能性を感じさせるシーズンとなった。

 

今注目の選手

2022年は芳しくないレース結果でチャンスを逃してしまったペレス。しかし、今後の世界選手権の有力ドライバーであることには変わりない。これからの活躍に注目だ!

タイトル数:0

優勝回数:4

ポールポジション:1

ジョージ・ラッセル

「ウィリアムズ」で数シーズンを過ごし、あまりパッとしないマシンながらも目覚ましい結果を残した英国人ドライバー、ジョージ・ラッセル。メルセデス移籍後の初シーズンで大活躍、F1トップドライバー候補としての資質を見せつけた。

 

ミスター・コンシステンシー(安定感)

7冠王ルイス・ハミルトンのチームメイトともなればプレッシャーも半端ではないはず。しかし、「ミスター・コンシステンシー(安定感)」の異名をとるラッセルなら、気力とスピードで優勝を狙えるだろう。ブラジルグランプリでの華々しい優勝を見れば、それは明らかだ。

タイトル数:0

優勝回数:1

ポールポジション:1

ランド・ノリス

大きな将来性を秘めたもう1人の若き英国人ドライバー、それがランド・ノリス。マクラーレンに所属して4シーズンを戦い、素晴らしい成績とペースで実力を見せつけた。

 

 

より性能の高いマシンが必要

しかし、安定感に欠けるマシンのせいでチャンスを逃してしまっているノリス。今後の数年間でパワフルなマシンを手に入れることができれば、あっという間にトップドライバーの仲間入りを果たすのは間違いなさそうだ。

タイトル数:0

優勝回数:0

ポールポジション:1

ダニエル・リカルド

長年、ベテランのトップドライバーとみなされていたオーストラリア出身のダニエル・リカルドだが、最近はトレードマークの笑顔も曇りがち。2021年にはモンツァ・サーキットで番狂わせの優勝を果たし、実績に何とか華を添えたが、2022年はパッとしない結果に終わってしまった。

 

チーム追放の危機?

実際、リカルドの調子は最悪で、所属チーム「マクラーレン」は2023年の出場選手としてリカルドの代わりに、同じくオーストラリア出身で新人のオスカー・ピアストリを抜擢。リカルドのF1生命は終わりを迎えつつあるのだろうか?

タイトル数:0

優勝回数:8

ポールポジション:3

では、No.1は誰?

オランダ人にこう尋ねたら、答えは「マックス・フェルスタッペン」に決まっているだろう。しかし、ドライバー全員が同じマシンに乗ってチーム内の連携にも問題がないとしたら、彼は本当にNo.1の地位を守ることができるのだろうか?

 

そもそも、ドライバーの比較はできるのか?

もちろん、比較できるようなケースもあるだろう。たとえば、ルイス・ハミルトンはバルテリ・ボッタスと同じマシンで 7回もタイトルを獲得しているのだ(ボッタスは0回)。マックス・フェルスタッペンについても同じようなことが言える。もちろん、マシンの性能が彼の活躍に貢献したのは間違いないが、チームメイトのセルヒオ・”チェコ”・ペレスは同じマシンに乗っているにもかかわらず1度しか優勝できていないのだ。

 

チームワークも重要

しかし、ペレスについては、いくつかのレースでフェルスタッペンの優勝をサポートしていることも考慮しなくてはならない。F1は孤独な戦いだが、チームワークがカギとなる場面もあるのだ。主力ドライバーとその他の出場ドライバーの協力もその一つ。したがって、フェルスタッペンとペレスがチームの枠組みの外で一騎打ちをしたらどうなるのか、今のところわからないのだ。

 

 

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