大富豪一族出身のテニス選手、エマ・ナバーロ:米国代表としてパリ五輪に出場
6月20日、全米テニス協会は、エマ・ナバーロを2024年パリオリンピックの米国代表に選出したことを発表。エマはオリンピックに出場するためフランスに向かうことになった。
女子テニス代表はエマ以外に、ダニエル・コリンズ、ココ・ガウフ、ジェシカ・ペグラらが選出された。エマ・ナバーロはシングルスに出場するだけでなく、ココ・ガウフとペアを組んでダブルスにも出場予定だという。
エマ・ナバーロは直近の全仏オープンで4回戦に進出。ATPランキングでも世界17位にまで順位を上げてきた。2024年の女子テニス界でブレイクが期待される若手スター選手の一人となっている。
エマ・ナバーロはアメリカ出身の23歳。ホバート国際では初のWTAタイトルを獲得し、1月には全豪オープンで3回戦に進出している。
英『ミラー』紙によると、エマは全仏オープンの賞金として21万3000ポンド(約4200万円)を獲得。世界ランキング2位のアリーナ・サバレンカに敗れなければ、さらに獲得賞金を増やしていただろう。
しかしエマにとって、テニスをするのは金銭のためではないだろう。エマ・ナバーロの父親、ベン・ナバーロはアメリカで最も成功したビジネスマンの一人だからだ。
父であるベン・ナバーロは、娘エマの試合を観戦するために全仏オープンに出席していた。『ミラー』紙によれば、ベン・ナバーロの資産は11億8000万ポンド(約2400億円)にものぼるという。
ベン・ナバーロは、投資銀行ゴールドマン・サックスでキャリアをスタートした後、世界的な投資会社シャーマン・ファイナンシャル・グループを設立。同氏はクレジットワン・バンクを世界的な大手ブランドに成長させ、ビーモックという会社を設立するなど様々な事業を展開。同氏の経営するグループ会社は近年、テニス界で影響力を拡大してきた。
テニス専門メディア『Tennis365』によると、ビーモックは2018年にテニストーナメント「チャールストン・オープン」のスポンサーとなり、命名権も取得。同大会をクレジットワン・チャールストン・オープンと名付けた。また、2022年にはシンシナティ・マスターズの開催権も取得している。
父親の莫大な財産にも頼ることなく、エマはプロテニス選手として自らのキャリアを切り開いている。順調にテニス界で活躍を続ければ、父ベンの巨万の富が必要となることはないかもしれない。
英『エクスプレス』紙によると、2024年はエマ・ナバーロにとって多くの賞金を獲得した充実したシーズンとなった。いくつかの大会で好成績を収めた結果、約120万ポンド(約2億4000万円)の賞金を獲得したという。
アメリカのテニス専門チャンネル『テニス・チャンネル』のインタビューに対し、エマ・ナバーロは「父は長年にわたり、私や兄弟にたくさんの知識や知恵を与えてくれました。何かに取り組もうとするとき、特にコートの上で必要になる物事の捉え方について父から多くを学びました」と感謝を語っている。
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