元サッカーナイジェリア代表のティジャニ・ババンギダ、交通事故で弟と息子を失う
今月9日、元サッカーナイジェリア代表で現在同国サッカー協会会長を務めるティジャニ・ババンギダが交通事故に巻き込まれて病院に搬送された。
さらに、この事故でティジャニ・ババンギダの弟イブラヒムが死亡したと英紙『デイリー・メール』が伝えた。
ナイジェリアの『ザ・ケーブル』誌によれば、ババンギダのわずか1歳の息子もこの事故で命を落としたという。
ババンギダと妻のマリアムは命を取り留めたものの、事故によりマリアムは片目を失ったとする報道もある。
ババンギダと妻、その1歳の息子、同乗していたメイドは病院に緊急搬送されて治療を受けた。
ババンギダの事故について最初に伝えたのは、元チームメイトでナイジェリアサッカー協会事務局長を務めるエマヌエル・ババヤロだ。SNSを通じて次の声明を発表: 「カドゥナ市とザリア市を結ぶ道路で悲惨な自動車事故に遭ったティジャニ・ババンギダ会長に対し、一同お悔やみを申し上げます」
ババンギダは現役引退後にサッカー代理人となり、その後ナイジェリアプロサッカー選手協会会長に選出されたと『ザ・サン』紙等が報じている。
元サッカーナイジェリア代表でババンギダ兄弟とプレーしたことのあるガルバ・ラワルはSNSを通じて二人に敬意を表し、「イブラヒム・ババンギダそして兄のティジャニ・ババンギダは私の兄弟も同然です」とコメント。
ラワルは続けて、「ババンギダ家の数人に電話をしましたが、あまりの悲しみに打ちのめされていて皆言葉を失っていました。イブラヒムの冥福を祈るばかりです。また、電話で話ができたティジャニによれば、妻マリアムは危険な状態にあったものの快方に向かっているとのこと。マリアムが早く回復することを願っています」
ティジャニ・ババンギダはキャリアの大半をオランダで過ごし、1部リーグのアヤックスや現在2部のローダJCで活躍。とくにアヤックスでは70を超える試合に出場した。
90年代後半にはナイジェリア代表でも活躍、主力選手として36試合に出場した。サッカーナイジェリア代表は1996年、アトランタ五輪で金メダルを獲得するという歴史的快挙を果たした。 FIFAによれば、イブラヒムは1993年のU17W杯で優勝したナイジェリア代表のメンバーでもある。