ヴィッセル神戸で活躍したポドルスキ選手、ケバブビジネスで資産を築く
元サッカードイツ代表のルーカス・ポドルスキを覚えておいでだろうか。J1ヴィッセル神戸での活躍でも知られるポドルスキは現在39歳、ポーランドのグールニク・ザブジェでプレーを続けている。
現役生活を続けるポドルスキだが、それと同時にケバブ業界に進出して大成功を収めている。そのおかげもあって、『ザ・サン』紙によるとポドルスキの総資産は推計2億2,400万ドル(約330億円)に達しているのだという。
FCバイエルン・ミュンヘンやアーセナルFC、インテル・ミラノなどでプレーしていたポドルスキ。アーセナル時代には82試合に出場して31ゴールを決め2014年にはFAカップ優勝、さらにバイエルン・ミュンヘン時代にはブンデスリーガ優勝も経験している。そんな彼がなぜケバブ事業に進出したのだろう。
ポドルスキがケバブビジネスを始めたのはトルコのガラタサライSK所属時代のことだ。『Sport』誌によると、トルコでプレーした経験がケバブ屋を始めるきっかけとなったという。
ポドルスキはガラタサライに所属していた最後の年である2018年に「マンガル・ドネル」という店をオープン。トルコのケバブ愛好家たちにも好評で迎えられビジネスは急成長、ヨーロッパにも進出することになった。
当初は投機的な起業プロジェクトとして始まったケバブビジネスが、いまや一大フランチャイズにまで成長。ポドルスキは2018年にトルコを離れて日本のヴィッセル神戸に移籍したが、以降もビジネスは成長を続けた。
ケバブ屋はついに母国ドイツでも複数の店舗を持つほどにまで成長。現在はドイツ国内に30店舗を抱え絶好調のようだ。
ポドルスキは『ザ・サン』紙にこう語っている:「マクドナルドにいくと、うちの店と同じかそれ以上の値段がしますが、出てくるものは最悪です。品質が違います」
とはいえ、批判がないわけではない。ユーチューバーのサーシャ・ヘリンガーは値段が少々高すぎると苦言を呈している。
この批判に対してポドルスキは、『ザ・サン』紙上で真っ向から反論している:「個人的には、ケバブは今でも安すぎると考えています。もっと高くてもいいくらいです。みんな昔の値段にこだわっていますが、子供の頃は3ドルくらいでしたよね。今はそれが7ドルです。物価は上がり続けているのにですよ」
ポドルスキはいまもポーランド1部リーグのグールニク・ザブジェに所属しており、プロとしてサッカーも続けている。とはいえ、選手としてのキャリアの最終盤にいることは確かであり、ポドルスキの目はすでに引退後を見据えているようだ。
ポドルスキのビジネスはケバブだけではない。2017年、アーセナル離脱後には「アイスクリーム・ユナイテッド」というアイスショップを創設、ナチュラルなフレーバーを売りにしてドイツ全土に展開している。
さらに、『Sport』誌によるとそれ以外の投資活動にも熱心らしく、大きな音楽フェスやチャリティー試合などにも出資しているという。
そうしたことが積み重なって、ポドルスキの現在の総資産は2億2,400万ドル(約330億円)に達していると見られている。しかもこの数字はこれからもどんどん増えていきそうだ。