塀の中で過ごしたことのある5人のアスリートと事件の顛末
有名なスポーツ選手の中には、法律に違反して刑務所に服役していた人、もしくはまだ塀の中にいる人もいる。
ソーシャルメディアの普及により、ニュースがすぐさま世界を駆け巡るようになった今日、有名人たちは私生活を隠し通すことが難しくなっている。
スポーツ界のスターは、世界中の人々からロールモデルとして見られがちだ。しかし、その隙間をすり抜ける悪い輩も少なからず存在する。
今回紹介するのは、殺人容疑、性的暴行、家庭内虐待などの容疑で刑務所に送られたスポーツ界のヒーロー達だ。
そのジャンルは、NFL、ボクシング、陸上競技など多岐にわたっている。
今回は、塀の中で過ごした経験のある、有名なスポーツ選手5人の事件をおっていこう。
史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成し、史上最高のボクサーと呼ばれているフロイド・メイウェザー・ジュニアは、2012年に刑務所で服役した。
メイウェザーは、元恋人のジョシー・ハリスに対する家庭内暴力の罪を認め、90日間の禁固刑を言い渡された。しかし、刑務所内での態度が良好だったため、刑期は60日に短縮され釈放された。
90年代にスポーツ界を震撼させたのが「O・J・シンプソン事件」だ。アメリカンフットボールの大スターであったシンプソンが、元妻とその友人の殺害容疑で逮捕されたのだ。その後、刑事裁判で無罪となるも、シンプソンは2007年に再び事件を起こしてしまう。
2008年12月、シンプソンは武装してラスベガスのホテルの一室に押し入り、複数のスポーツ記念品を盗んだ容疑で懲役33年を言い渡された。シンプソンは9年間刑務所に服役し、2017年に仮釈放された。
圧倒的な強さで世界ヘビー級統一王者となったマイク・タイソン。18歳のディズィリー・ワシントンへの性的暴行で有罪判決を受け、刑務所へ収監された。
タイソンは1992年3月6日に懲役6年の判決を受けたが、3年間服役した後の1995年3月に仮釈放された。
南アフリカ共和国出身のパラリンピック・オリンピック陸上選手オスカー・プストリウスは、6つのパラリンピック金メダルを獲得した、世界で最も成功したランナーの1人だ。
ピストリウスは2013年2月に、自宅で恋人のリーバ・スティンカンプを殺害した罪で逮捕され、現在13年以上の刑に服している。
元NFL選手のアーロン・ヘルナンデスは、2017年4月に刑務所の独房で自ら命を絶った。
ヘルナンデスは、2013年6月17日にオーディン・ロイドを殺害した疑いで逮捕された。しかし、それ以前にも複数の殺人事件に関与したとされ、2015年4月15日、仮釈放なしの終身刑を言い渡された。その2年後、ヘルナンデスは刑務所の独房で死体となって発見された。