卓球界のヒロイン、15歳の張本美和選手がパリ五輪で「兄妹メダル」を目指す
卓球の張本美和選手がワールドカップで銅メダルを獲得した。
兄の智和選手も同大会でメダルを手にしたため、卓球界初となる「きょうだいでのメダル」となった。さらには兄が2019年に達成した大会史上最年少記録を更新する15歳での表彰台だった。
『スポーツ報知』紙が張本選手の喜びの声を報じた:「......最年少と聞いた時に『え?お兄ちゃんは?』と聞いたら16歳だったので、信じられなかった。一緒にメダルを取ることができて、それが史上初と聞いて、頑張ってきて良かったなと思いました」
画像:Instagram, @harimoto__miwa_0616
張本選手がマネジメント契約をしたサニーサイドアップのサイトによれば、父親は男子ジュニア日本代表の元コーチ、母親は世界卓球選手権の元代表選手、5歳年上の兄、智和選手は日本のエースという卓球一家に生まれたという。卓球を始めたのは2歳の時だ。
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2019年、張本選手は全日本選手権一般の部に、大会最年少の小学4年生で出場し3回戦まで進んだ。「怪物」と称された兄の智和選手が同大会で初勝利を挙げたのは小学6年生だったことから、兄を超える実力かと大きな話題になったことを『BSテレビ東京卓球ニュース』が伝えている。
兄の智和選手は「卓球レポート」のインタビューで妹をこう評価している:「恐ろしいなっていうくらい強いですね。『すごい』よりも『こわい』ですね......今は妹に追い抜かされないことも目標にしているくらいです(笑)」
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2024年、15歳となった張本選手は、全日本選手権一般の部で準優勝した。その翌月、パリ五輪の女子代表3枠目に選ばれたことが発表される。
張本選手が3人目となったことで、東京五輪で3個のメダルを獲得した伊藤美誠選手の3大会連続での代表入りはかなわなかった。2人の実力が拮抗していたため、パリ五輪にはどちらが選ばれるのかが注目されていた。
『Number』誌によれば、張本選手が代表に選ばれたのは、国際大会での実績、急成長の成績、15歳ののびしろ、長年追い求めていた打倒中国の可能性、ダブルスが組めてシングルスでも活躍できる、などの理由があげられるという。
張本選手の代表入りが決まると、兄の智和選手が自身のXで「美和おめでとう!本当におめでとう!!!」と祝福。妹は「ありがとう!!!お兄ちゃんと一緒に行ける!一緒に頑張ろう」と応じた。
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パリ五輪では柔道の阿部一二三(あべ ひふみ)選手と詩(うた)選手の「きょうだいメダル」が確実視されている。それに負けじと卓球界のエースと成長目覚ましい超新星が「きょうだいメダル」を追いかける。