大谷翔平選手が結婚を報告:米大リーグドジャースとの大型契約からこれまでを振り返る
日本時間の2月29日、米メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)が自身のSNSアカウントを通じ、結婚したことを発表した。
大谷選手は「本日は皆さまに結婚いたしましたことをご報告させて頂きます」とすでに籍を入れたことを明かしたほか、「お相手は日本人女性です」と伝えている。
写真: Instagram@shoheiohtani
電撃ニュースを受けて大谷選手の出身地の岩手県では1万部を超える号外が配られたほか、各地の人々が同選手の結婚を祝う様子をNHKを始めとするメディアが伝えている。
写真: Unsplash/Gift Habeshaw
大谷選手は昨年12月、6年間在籍したロサンゼルス・エンゼルスを去り、同じくロサンゼルスを本拠地とするドジャースと10年間で総額7億ドル(約1,015億円)という超大型契約を結んだことで大きな話題となった。
12月14日(現地時間)にドジャーススタジアムで大谷選手の入団会見が行われた。エンゼルス時代と同じ17番のユニフォームで撮影に応じ、記者団に対して「勝つことが今の僕にとっていちばん大事なこと」と、ワールドシリーズ優勝を目指す決意を明らかにした。
大谷選手とドジャースの契約は、エンゼルスの元チームメイトであるマイク・トラウト(32)が2019年にエンゼルスと交わしたMLB史上最高の契約額、12年総額4億2,600万ドル(約617億円)を上回るものだ。
これは野球史上最大の契約であるだけでなく、スポーツ史上最大規模の契約にあたるとして世界各国のメディアに取り上げられた。
ただし、米経済紙『フォーブス』によれば、現在のスポーツ年間長者番付1位はサッカーポルトガル代表クリスティアーノ・ロナウドだ。大谷選手の年俸7,000万ドルをはるかに上回る、年間1億3,600万ドルを受け取っているとされる。
とはいえロナウドの契約は2025年6月末までの2年半であり、総額では大谷選手の10年で7億ドル(約1,050億円)には及ばない。英紙『ミラー』電子版も、これはスポーツ界における最高額の契約になると伝えた。
ただしTV局「CBS」を始めとする米メディアは、ドジャースは年俸総額のうち97%は「後払い」としており、大谷選手が現役中に受け取る額は200万ドル(2億9,000万円)だと伝えている。
この処置により、ドジャースはチームの総年俸が一定額を超えた場合の「贅沢税」を回避でき、「さらなる選手獲得の余地が生まれる」ことになるとされる。こうしたあからさまな税回避には批判の声も上がっている。
大谷選手が野球界の一大現象となって久しい。日本ハムを退団してメジャー入りしてからも投打の両面で目覚ましい活躍を見せ、先発投手が指名打者(DH)を兼務できるという、通称「大谷ルール」がMLBで採用されたほどだ。
2023年には大谷選手は打者として135試合に出場、打率0.304で44本塁打を放ち、日本人初の本塁打王を獲得した。また、エンゼルスの先発投手として6年間で38勝19敗という通算成績を挙げている。
目覚ましい成績を挙げながらも、大谷選手は何度か故障に悩まされている。昨年8月に右肘靱帯を損傷、翌月に手術を受けた。2024年は投手としての登板は叶わないが打者として大きな期待がかけられており、2025年にはふたたび「二刀流」の活躍が期待されている。