伝説のテニス選手マルチナ・ナブラチロワド、トランプ前大統領の包帯姿に苦言
女子テニス界のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワは、卓越したプレーでファンを魅了しただけではなくコート外の発言でも存在感を発揮してきた。
ナブラチロワは、ペンシルベニア州での集会中に暗殺未遂事件に巻き込まれたドナルド・トランプ前大統領の包帯姿について自身の意見を表明している。
マルチナ・ナブラチロワは、ある人物がXに出したポストにリプライを送ったのだ。「私の親友が大規模外傷センターの主任看護師として働いているの。彼女は、耳の半分が吹き飛ばされでもしない限り、こんな大袈裟に手当をする必要はないと言っているわ。たとえ吹き飛ばされたとしても、こんな風にはならないはずよ」
4大大会シングルス通算18勝を誇るマルチナ・ナブラチロワは、このポストに対し以下のように反応した。「これは明らかにPR活動よ。銃撃事件の翌日、トランプ前大統領の耳には絆創膏さえも貼られていなかったわ」
カナダ『トロント・サン』紙のウェブサイトによると、彼女はこう付け加えたそうだ。「トランプ前大統領がゴルフをしている姿を見かけたけれど、何も付けていないか、誰にも見えないくらい小さな絆創膏を貼っていただけだったわ。もちろん、いかなる暴力行為も決して許さないというスタンスには変わりないけれど」
トランプ前大統領の包帯姿に疑問を持つ者は自分だけではなく、弾丸はトランプ前大統領に当たっていなかったとマルチナ・ナブラチロワは主張している。
米ニュースサイト『TMZ』の報道によると、トランプ前大統領の右耳の負傷は、銃撃事件で観客1人が死亡した際に破損した、演説原稿を映すプロンプターのガラス片が原因だという。
マルチナ・ナブラチロワは前出のポストを次のように続けた:「忌まわしい暗殺未遂事件が発生したけれど、弾丸はプロンプターをかすめ、そのガラス片がトランプ氏の耳に当たっただけだわ」
英紙『デイリー・メール』によると、トランプ前大統領は銃撃事件について異なる見解を述べており「ヒューという音と銃声が聞こえ、弾丸が皮膚を切り裂くのを感じ、何か異常事態が発生しているとすぐに理解した」と書いている。
共和党全国大会の出席者の中には、トランプ前大統領への連帯を示すために右耳に包帯を巻く代議員も複数見られた。トランプ前大統領の包帯姿がパフォーマンスかどうかは不明だが、多くの注目を集める結果となった。