巨人症プロレスラー「ビッグ・ショー」:一日に1万8,000カロリーを摂取
「ビッグ・ショー」のリングネームで知られる米プロレスラー、ポール・ワイトは生まれたとき、成長ホルモンの過剰分泌により身長が異常に高くなる「巨大症」を抱えていた。
そのためポール・ワイトは12歳にして身長188cm、体重100kgに達し、しかも豊かな胸毛をたくわえていたのだ。
1990年、ワイトは18歳の時に成長を止める手術を受けた。そのときにはすでに身長213cm、胸囲は160cmに達していた。
写真:Instagram - @paulwight
ワイトは幼少期から大学時代にかけてサッカーに励むかたわらアバスケットボール選手としても大活躍。だが、プロレスに転向してから人生最大の成功を収めることになった。
写真:Instagram - @paulwight
1995年、米プロレス団体「WCW」が開催した大会「バッシュ・アット・ザ・ビーチ」でワイトはプロレスラーとしてデビュー。リングネームは「ザ・ジャイアント」だった。
写真:Instagram - @paulwight
ワイトは「アンドレ・ザ・ジャイアント」の息子と名乗り、ハルク・ホーガンを父親殺しの敵とした。これはプロレスラーのキャラクターを設定する"ギミック"だ。
1999年、ワイトは米プロレス団体「WWF(現在のWWE)」に移籍し、10年契約を結んだ。最初の数週間だけは本名のポール・ワイトとしていたが、後に「ビッグ・ショー」に改名。そして、伝説が始まった。
写真:Instagram - @paulwight
ビッグ・ショーはWWEのスター選手として20年以上にわたって大暴れした。そして2021年に新たなプロレス団体「AEW」へ移籍。ふたたび本名のポール・ホワイトを使用し、解説者としても活躍し始めた。
写真:Instagram - @paulwight
ビッグ・ショーの活躍を長年にわたり見守ってきたファンは、つねに疑問に思っていたにちがいない。常人の倍もある巨体をもつ彼は、いったいんどんな食事を摂っているのだろうかと。
ワイトは『talkSPORT』のインタビューを通じ、プロレスラーとして最盛期にあったころの驚くべき食生活について明かした。
写真:Instagram - @talksports
「当時の1日あたりの摂取カロリーはひどいものだった。なんでも好きなものを、しかも大量に食べることが基本だったからね」もちろん、好きなものに猫は含まれていない。
写真:Instagram - @paulwight
さらにワイトは続けた:「おそらく1日あたりのカロリー摂取量は、1万3,000~1万8,000カロリーだったよ」ちなみに世界保健機関(WHO)が推奨する成人男性の1日あたりの摂取カロリーは2,000~2,500カロリーだ。
写真:Instagram - @paulwight
一般的な“成人男性”とはかけはなれていたワイト、ファースフードも好きなだけ食べていた。
写真:Instagram - @paulwight
ワイトは過去を振り返って語る:「マクドナルドに行ったらビッグマック5個にポテト、シェイク、アップルパイ、フィッシュバーガーも頼んでいた。タコベルなら、タコスを20個は食べていたよ」
もちろんワイトだって、ファーストフードばかりの食生活が健康リスクをもたらすことは承知していた。それでも厚い胸板を保ち、接近戦で有利になることの方を選んでいたのだ。
しかし、45歳という年齢にさしかかったワイトは、自身の健康バランスを気にかけるようになった。XXLサイズの体を動かすためのカロリー量は維持しつつ、クオリティの高い食生活を目指し始めた。
食生活を改善したことでワイトは60キロの減量に成功、体重は160キロまで落ち着いた。これは今も維持されている。加えて腹筋をくっきり割ることにも成功したと、インタビューでも語っている。
写真:Instagram - @paulwight
かつてはマクドナルドの常連だったワイトだが、現在は「300グラムのタンパク質、一皿分の炭水化物と野菜を摂っているよ。それもできるだけ質の良いものを選ぶようにしている」とする。食生活を改善して体調を整えたワイト、今後もプロレスラーとして多くのファンを楽しませてくれることだろう。