サッカー史に名前を刻んだスター選手たちの過去と現在
1972年6月生まれのジネディーヌ・ジダン。今ではさっぱりヒゲを剃り、エレガントな服装に身を包んで常に笑顔を振りまいており、すっかり紳士といった趣だ。フィールドでの持ち味を新たな活躍の場に活かしながら、フランス代表の次期監督の座を狙っている。
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1994年、当時22歳のジダンはまるで別人。FCジロンダン・ボルドーでプレーしていたが、すでにひときわ目立つ選手だった。この頃はまだフサフサの髪の毛をたなびかせているが、その後すぐにスキンヘッドでフィールドに立つようになった。
現役時代は「エル・ニーニョ(坊や)」と呼ばれていた、1984年3月生まれのフェルナンド・トーレス。坊やを卒業して一人前になるべく、ムキムキになるまでトレーニングに勤しんだ結果がこちらの写真。
早熟な天才だったトーレスは、19歳のころにはすでにスペイン代表チームやアトレティコ・マドリードにとって期待の星になっていた。ちなみに、ヘアスタイルについては色を変えたりセットを変えたりと自由自在だ。
1984年生まれのバスティアン・シュヴァインシュタイガー。現役時代は怪我に見舞われたこともあるが体調には細心の注意を払っており、2019年に引退してからもその習慣を続けているのは一目瞭然。必要とあらば、明日にでも出場できそうな身体つきだ。
18歳にして、FCバイエルン・ミュンヘンで一人前のプレーを見せていたシュヴァインシュタイガー。ただ、この頃はあどけなさが残る一面も。その後の彼の成長ぶりは語りつくせないものがある。
1964年7月生まれのユルゲン・クリンスマン。人当たりのよさそうな雰囲気を醸し出しているが、それは現役時代から。2003年に現役を引退したのちは、監督として様々なクラブを指導してきた。
1989年、インテルナツィオナーレ・ミラノと契約したばかりの25歳のクリンスマン。新聞を手に気取ったポーズをして見せた。
1984年1月生まれのアリエン・ロッベン。昔から実際よりも年上に見られるタイプだったが、今ではスキンヘッドがトレードマークだ。
2003年の写真には、まだ19歳のロッベンがPSVアイントフォーヘン相手にゴールを決めた瞬間が写っている。見た目はあまり若くなかったが、テクニックやプレースタイルでは時代を先取りしていたのだ。
1976年9月生まれのロナウド・ナザーリオ。クリスティアーノ・ロナウドと並んで史上最高のストライカーの名声をほしいままにした彼だが、近年は肥満に悩まされているようだ。ただし、これは甲状腺機能低下症によるものだという。スペインリーグのレアル・バリャドリードで会長を務めるほか、ブラジルのクルゼイロECの筆頭株主でもある。
20歳にしてサッカー界の寵児だったロナウド。写真は1996年に撮影されたもので、ひざの故障や甲状腺機能低下症に悩まされる前の、飛ぶ鳥を落とす勢いのストライカーが写っている。いとも簡単にゴールを決める当時のロナウドは、まさにフィールドの王者だったのだ。
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2013年に現役を引退したデビッド ベッカムだが、今ではビジネスマンとして成功、タトゥーが似合う渋い男として世界を魅了し続けている。引き締まった身体をキープしており、まだまだ問題なくプレーできそうなほどだ。
1975年5月生まれのデビッド・ベッカム。20歳の頃にはすでにマンチェスター・ユナイテッドのスター選手になっており、ファッションリーダーとしても注目されるようになっていた。とはいえ、このショートヘアのイケメンがその後、世界を股にかけた大活躍を見せることになるとは、誰も予想できなかったはずだ。
1985年10月生まれウェイン・ルーニー。監督への転身振りは目を見張るものがある。というのも、現役時代は闘争心に溢れるお祭り男だったが、すっかり貫禄のあるベテランコーチに一変したのだ。ついでに言えば、デビッド・ベッカムより10歳年下なのだが、そうは見えないかもしれない。
いたずらっぽい表情を見せる当時23歳のルーニー。髪型はペナルティーアークのようだが…… 写真は2008年にマンチェスター・ユナイテッド選手としてFIFAクラブワールドカップで優勝を果たし、バロンドールに選ばれた際のもの。
1967年1月生まれの元フランス代表選手、ダヴィド・ジノラ。若い頃の魅力はそのままに、ロマンスグレーの似合うカッコいいオヤジになっている。2002年に現役を引退してからはスポーツコメンテーターとして活躍する一方、映画やTVに出演して俳優としてのキャリアも積みつつある。
若かく見えるが、この写真が撮影されたとき(1995年)ダヴィドはすでに28歳。当時は様々なブランドの顔として引っ張りだこだった。実際、ロレアルやカルト・ノワール、ルノーといった企業でイメージモデルを務めている。
1967年5月生まれのポール・ガスコイン。2005年に現役を引退した後は、アルコール依存などでトラブルを連発することになってしまった。最近では改善に向かっているようだが、選手時代の彼はどうだったのだろうか?
1987年に撮影された20歳のポール・ガスコインがこちら。フィールドを縦横無尽に駆け巡り、観客を沸かせるボールの魔術師だったことが良くわかるだろう。
1984年7月生まれのヴェスレイ・スナイデル。才能あるミッドフィルダーとして輝かしいキャリアを残してはいるが、もう少し上を狙えたという印象もなくはない。今では髭を生やしてサッカー解説に携わっているが、若かりし頃の面影も残っている。
21歳当時のヴェスレイ・スナイデルは、笑顔の絶えないプレーで観客を楽しませていた。W杯南アフリカ大会では、アリエン・ロッベンやロビン・ファン・ペルシとともにオランダ代表の一員として活躍を期待されていたが、デル・ボスケ監督率いるスペイン代表に惜しくも敗れ去った。
1966 年5月生まれのエリック・カントナ。ハードボイルド映画に出演するだけあって強面だが、社会保障政策の拡充や移民に対する処遇改善を訴えるなど思いやり深い面を持っており、シリア難民を自宅で受け入れたこともあるという。
ぶっきらぼうな表情で警察のマグショットのように見えなくもないこの写真。当時25歳のカントナは、ひとたびフィールドに出ればフェアプレーの精神に則ってゴールを決め続けていた。
1975年3月生まれのロイ・マカーイ。現役時代はオランダを代表する飛びぬけたストライカーだったが、今ではコーチとして新たな挑戦に取り組んでいる。以前は俊敏なストライカーとしてほっそりしていたので、見違えるかもしれないが、顔は2010年に引退した時からあまり変わっていない。
写真は2000年に撮影されたもので、当時25歳のマカーイはスペインクラブ「デポルティーボ・ラ・コルーニャ」に所属してヨーロッパやスペインのファンを沸かせていた。ぶかぶかのユニフォームながら、世界屈指の得点王だったのは間違いないだろう。
1968年7月生まれのパオロ・マルディーニ。ACミランの象徴とまで呼ばれたマルディーニは今も若かりし頃の魅力を保っており、スポーツ部門の戦略開発ディレクターとして手腕を発揮している。
1990年代には、世界が憧れる選手No.1だったと言っても過言ではない。相手を寄せ付けない左サイドバックの風にたなびく長髪を、世界中が息を呑んで見つめていたのだ。写真は1996年に撮影されたもので、当時マルディーニは28歳だった。
1968年1月のダヴォール・シューケル。現役時代からベテランの貫禄を醸し出していたので、今では白髪に櫛を入れ、すこしだけ太ったことを除けば、あまり変わったようには見えない。現在では、クロアチアサッカー連盟の会長を務めている。
1992年、当時24歳だったシューケルはセビージャFCのフォワードとして、ファンの人気を一身に集めていた。その後はレアル・マドリードに移籍したが、新天地でも相変わらずの大活躍を見せた。
1972年11月生まれのルイス・フィーゴは、まるで時の流れを感じさせない男だ。フサフサの髪をワックスでなでつけ、体形もしっかりキープしており、いまだに魅力を放っているのだ。
1999年に撮影されたこの写真に写っているのは27歳のころのフィーゴ。当時はFCバルセロナでプレーしていた。それにしても、この写真と先ほどの写真の間に20年以上の隔たりがあるとは思えないが、若さの秘訣は一体何なのだろうか?
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1973年7月生まれのクリスティアン・ ヴィエリ。クラブを転々とする中で(イタリア、スペイン、フランスで計12 のクラブに所属)、FWとしての才覚を発揮していった。2008年に現役を引退したが、白髪が少し増えたこと以外ほとんど変化していないようだ。
ワイルドで貪欲にゴールを狙うヴィエリは、ある意味古いタイプのストライカーだと言えるだろう。ボールが回ってくればゴールを狙い、大抵うまく得点につなげていた。1996年にこの写真が撮影された当時は23歳だったが、がっしりした体格を活かしてゴール前に陣取る相手を翻弄した。
1983年9月生まれのファビオ・カンナヴァーロ。2011年に引退しているが、現役時代は素晴らしいセンターバックだった。そして、見ての通りのイケメンぶり。90年代風のヘアスタイルからいつの間にかスキンヘッドになっていたが、その魅力は相変わらずだ。
パルマ・カルチョ1913に所属していた頃(1997年)のこの写真は、スポーツ用品メーカー「ナイキ」のために撮影されたもの。同社は彼の魅力をよくわかっていたのだろう。無論、本人も自分の魅力をわかっていなかったはずがない。
現役時代と変わらないルックスをキープしている1964年2月生まれのベベット。2003年に引退し、確かに白髪は増えたようだが、それ以外には大した変化がないのだ。体形もキープしているほか、写真を求められると気前よく親指を立てて見せるあたりも、現役選手のような雰囲気を感じさせる。
スペイン、ア・コルーニャの街を背景に拳を突き上げるベベット(1994年)。若々しく見えるがすでに30歳だ。小柄だが、エレガントで巧みなプレースタイルを持ち味とするフォワードとして、スペインリーグに強烈な印象を残している。ちなみに、デポルティーボ・ラ・コルーニャのレンドイロ会長はブラジル出身のベベットを説得するため、ア・コルーニャのビーチはブラジルそっくりだと言ったのだそう。ただし、雨ばかり降ることは秘密。まんまと彼を手に入れることに成功した。
1971年9月にスウェーデンで誕生した伝説のストライカー、ヘンリク・ラーション。トレードマークのドレッドヘアをやめてしまった今では、現役時代とは印象がガラリと変わってしまっている(キャリア終盤にはすでに現在の髪型だったが)。しかし、短髪が主流だった90年代のサッカー界に新風をもたらしたのは彼だったのだ。
2000年に撮影された写真でティーンエイジャーのような顔を見せるラーションだが、実は当時すでに29歳。エドガー・ダーヴィッツに匹敵するドレッドヘア選手として、セルティックFCの生きる伝説となっていた。
フォワードとしてサッカー史上トップ10に数えられる、1966年生まれのロマーリオ。どういうわけか、現役時代より体格が良くなっているようだ。
現役時代の彼は、慎重な体調管理よりも若さで乗り切るタイプの選手だったのだ。それでも、公式戦での通算ゴール数でサッカー史上トップに立っているのだから恐ろしい。写真はPSVアイントホーフェンでプレーする最後の年となった1993年のもの。
1973年11月生まれのマルティン・パレルモ。この写真を見れば、現役時代よりも遥かに魅力的になったことがわかるだろう。2004年の現役引退後も身体的にはあまり変化がないパレルモだが、髪型が全然違うのだ。
90年代当時の流行だったとはいえ、長く残して金髪にした前髪とそれ以外はショートというルックスは奇抜と言わざるを得ない。しかも、現役時代のパレルモはほぼずっとこの髪型で通していたのだ。
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