大怪我を負ったネイマールが1年ぶりにプレー復帰! しかしふたたび負傷で退場
昨年からアル・ヒラル(サウジアラビア)に所属するネイマールは大怪我で離脱を余儀なくされ、1年ぶりにピッチに戻ってきた。
11月4日、復帰2戦目にあたるAFCチャンピオンズリーグのエステグラル戦に途中出場するも、足を引きずりながらの交代となった。負傷の状態が心配されるネイマールのこれまでを振り返ってみよう。
2017年、FCバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍したネイマール。そのときの移籍金2億2,200万ユーロはサッカー史上最高額であり、その記録は今も塗り替えられていない。
それから6年後、ネイマールはパリ・サンジェルマンからアル・ヒラルへの移籍を決めてサッカーファンを驚かせたが、移籍金は9,000万ユーロとこちらも超高額だった。
しかし、アル・ヒラルはもちろん本人にとってきわめて不幸なことに、ネイマールは加入から2ヶ月後も経たないうちに代表戦で大怪我を負い、長期の離脱を余儀なくされてしまう。
ネイマールの足が悲鳴をあげたのは、2023年10月17日のブラジル対ウルグアイ戦だった。W杯南米予選第4節にあたるその試合で、スタメン出場したネイマールは前半終了間際に左膝を負傷、担架で運び出されたのだ。
診断の結果は、左膝の前十字靭帯断裂と半月板損傷だった。当時31歳のネイマールにとって痛恨の大怪我である。
ネイマールはアル・ヒラルでまだ5試合にしか出場していなかったが、治療とリハビリの期間が始まることになり、長期の離脱を余儀なくされた。
ネイマールがピッチに戻ってきたのは、怪我から丸一年が経った2024年10月21日のことである。AFCチャンピオンズリーグのアル・アイン戦に後半途中から出場したネイマールはおよそ30分にわたって積極的なプレーを披露し、世界中のサッカーファンをひとまず安心させた。
しかし、復帰から2戦目でネイマールはふたたび負傷し、途中交代となってしまった。アル・ヒラルとしては、こううした状況は想定外であるに違いない。
アル・ヒラルがパリ・サンジェルマンに支払った移籍金は、先に述べたとおり9,000万ユーロ。さらに、フランスの日刊スポーツ紙『L’Équipe』は、アル・ヒラルにおけるネイマールの推定年棒を1億6,000万ユーロと見積もっている。
ブラジルの日刊スポーツ紙『LANCE!』は10月21日付の記事で、その推定年棒を12で割り、ひと月あたり1,330万ユーロ(約21億2,800万円)という数字を出している。つまり、昨季のネイマールはほとんどプレーすることなく、それだけの額を毎月得ていたというのだ。
ネイマールとアル・ヒラルの契約は、2025年6月30日に期限を迎える。万全のコンディションとは決して言えないなかで、ネイマールはこれから十分な活躍ができるだろうか?