スクリーンでも活躍!アカデミー賞に輝いたアスリートたち
今年3月、第96回目となる米アカデミー賞授賞式が開催された。じつは、96年にわたる歴史の中で、アカデミー賞はスポーツ界ともさまざまな関わりを持ってきた。
スポーツメディア「Fan Arch」も伝えているように、スポーツの枠を超えて映画界でも自身の才能を羽ばたかせようとしたアスリートも少なくない。
アカデミー賞を受賞したアスリートたちをチェックしてみよう。
ちなみに、同作の製作にはNBAのレジェンド、シャキール・オニールも参加していた。
シャキール・オニールは世界有数の多才なアスリートとして知られており、ビジネスや映画界に進出したほか、バスケ解説者としても活躍している。映画への初出演は1994年で、2022年には製作側としてクリエイティブな才能が認められた形だ。
スペイン紙『Marca』によると、はじめてアカデミー賞を受賞したアスリートはNBAのレジェンド、コービー・ブライアントだという。ブライアントは2018年に、自身が2015年に書いた詩に基づく『親愛なるバスケットボール』という作品で短編アニメ賞を受賞している。
同作はブライアントがロサンゼルス・レイカーズでプレーしていた時代のキャリアを振り返ったもので、5回のNBA優勝やNBAでのMVP選出、18回にわたるNBAオールスター戦出場などが回顧される。
同じくNBAの選手で現在はフェニックス・サンズに所属しているケビン・デュラントは映画『隔たる世界の2人』の製作総指揮としてアカデミー賞短編映画賞(2021年)を受賞している。ニュースサイト「Benzinga」が伝えている。
同作はラッパーのジョーイ・バッドアスが主演しており、タイムループに閉じ込められてどうやっても警官に殺されてしまう男の話を描いている。
ちなみに、同作には同じくNBA選手のマイク・コンリーも製作総指揮として参加しており、NBAで優勝する前にオスカーを獲ったということでチームメイトからさんざんからかわれたという。『スポーツ・イラストレイテッド』誌が伝えている。
マイク・コンリーはこう語っている:「チームメイトにからかわれたよ。『優勝より先にオスカーかよ』とかね。だから言ってやったよ。『両方獲れたらすごいだろ』ってね」
ゴールデン・ウォリアーズ所属のステフィン・カリーも『バスケの女王』という作品の製作総指揮としてアカデミー賞を受賞している。
同作は女性で唯一NBAドラフト指名を受けた選手であるルシア・ハリスにフォーカスを当てたもので、短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。『Marca』紙が伝えている。
「Benzinga」はもうひとり映画界で活躍したアスリートの存在を伝えている。アクロン大学でワイドレシーバーとして活躍したアメフト選手、マシュー・A・チェリーだ。チェリーは2004年のNFLドラフトでは指名されず、練習生としてNFLの4団体に所属したが2007年にアメフトを引退、映画界に転身した。
そのチェリーが2020年、自ら脚本・製作・監督を務めた『ヘアー・ラブ』という作品で短編アニメ賞を受賞した。チェリーはこの賞を、式の数ヶ月前に急逝したコービー・ブライアントに捧げている。