フィギュアスケートの新女王、ベルギー出身のルナ・ヘンドリックス(24)
フィギュアスケートは、日本のみならず世界中で高い人気を誇るウィンター・スポーツだ。そのフィギアスケート界では近年、ベルギーの若手女子選手ルナ・ヘンドリックスが大旋風を巻き起こし、主要な国際大会で数々のメダルを獲得している。
ルナ・ヘンドリックスは、元フィギュアスケート選手のヨリック・ヘンドリックスの妹であり、現在は兄ヨリックが彼女のコーチを務めている。ルナの公式ホームページによれば、4歳のときに兄が氷上でスピンをするのを見て、兄と同じようにフィギュアスケートを極めたいと思ったのだという。
兄ヨリックの存在をきっかけにフィギュアスケート界でキャリアをスタートさせたルナ・ヘンドリックス。6歳で全国大会に初出場してから、ルナは輝かしいキャリアを築いてきた。今までに彼女が勝ち取ったタイトルについて見ていこう。
ルナ・ヘンドリックスは、まずベルギー国内のフィギュアスケート大会で結果を残し、ジュニアとシニアの両方で何度もチャンピオンに輝いた。ルナは間違いなく、ベルギー最高のフィギュアスケーターの一人として名を残すだろう。
ルナ・ヘンドリックスは国内にとどまらず、早くから世界の舞台にも目を向けていた。ジュニア大会で好成績を収めると、ルナは年齢の枠を超えてシニア大会や国際大会にも出場し始めた。2016年10月のニース杯では、国際大会で自身初のメダルを獲得した。
ルナ・ヘンドリックスは、その後も国際大会に出場し続け、2017年には初めて欧州選手権と世界選手権に出場し、ハーグで開催されたインターナショナルチャレンジカップでは金メダルを獲得している。 2018年には平昌オリンピックで五輪初出場を果たし、総合16位となった。
翌2018/19シーズンもルナ・ヘンドリックスは実力を発揮し、結果を残した。チャレンジャーシリーズで初のメダルを獲得し、グランプリシリーズの1つであるスケートアメリカに初出場を果たした。
しかし、2019/20シーズンのルナ・ヘンドリックスは多くの怪我に苦しむことになった。大会での成績は伸び悩んだが、リハビリや調整に取り組み懸命に努力を続けた結果、翌シーズンに見事な復活を遂げることになる。
20/21シーズンにルナ・ヘンドリックスは、CSブダペスト杯とインターナショナルチャレンジカップの2大会で金メダルを獲得し、ストックホルムで開催された2021年世界選手権では総合5位となった。
この活躍でルナ・ヘンドリックスは、世界のトップフィギュアスケーターの仲間入りを果たし、続く2021/22シーズンの大会でもその実力を発揮した。ルナは、グランプリシリーズイタリア杯で銅メダル、モンペリエで開催された世界選手権では総合銀メダルを獲得した。さらには北京オリンピックにも出場したが、残念ながら表彰台には届かなかった。
ルナ・ヘンドリックスはさらに挑戦を続け、2022/23シーズンには輝かしい成績を残した。 グランプリファイナルと世界選手権では銅メダル、欧州選手権では銀メダルを獲得した。そして今シーズン、ルナはグランプリファイナルで銀メダルを獲得し、スケートアメリカでは悲願の優勝を果たした。
リトアニアのカウナスで開催された2024年欧州選手権で優勝したことは、ルナ・ヘンドリックスにとって今シーズン最大の成果だったと言えるだろう。同大会では、同じくベルギー出身のニーナ・ピンザローネが銅メダルを獲得している。
ルナ・ヘンドリックスは、フィギュアスケーターとして年々実力を高め、素晴らしい実績を残してきた。ルナが牽引するベルギーフィギュアスケート界の未来は明るいだろう。ルナの今後の活躍から目が離せない。