自宅に放火して有望なキャリアを棒に振ったしまったサッカー選手、ブレーノ・ロドリゲス・ボルジェス

将来を嘱望された選手たち
クルゼイロ出身
サンパウロFC
わずか17歳でデビュー
カンピオナート・ブラジレイロ
FCバイエルン・ミュンヘン
欧州デビュー
2つの優勝杯
2008年の北京五輪
2008-2009シーズン
1.FCニュルンベルク
幸先のよいスタート
膝前十字靱帯損傷
FCバイエルン・ミュンヘンに帰還
「悪質な放火の容疑者」
心のケアを勧めていたFCバイエルン・ミュンヘン
懲役3年9ヶ月
2013年に釈放
サンパウロFCで現役復帰
CRヴァスコ・ダ・ガマ
2021年に退団
将来を嘱望された選手たち

多くの分野と同じくサッカー界でも大成功を収めたスター選手ばかりが注目されがちだが、その陰で波乱に見舞われたり、ひょんなことでキャリアを棒に振ってしまった選手たちも少なくない。

クルゼイロ出身

そこで、今回は順風満帆だったキャリアを自ら台無しにしてしまったブレーノ、ことブレーノ・ヴィニシウス・ロドリゲス・ボルジェスにスポットライトを当てよう。ブレーノの故郷はサンパウロ州クルゼイロだ。

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サンパウロFC

地元の有力クラブ、サンパウロFCのユースアカデミーでスキルを磨いたブレーノは、2007年に同クラブとプロ契約を締結。

わずか17歳でデビュー

若きブレーノのデビュー戦はサンパウロダービーにおける、SEパルメイラとの試合だった。

 

カンピオナート・ブラジレイロ

2007年のカンピオナート・ブラジレイロではサンパウロFCの優勝に貢献。最優秀ディフェンダーに選ばれるなど、若き才能の登場をサッカー界に印象付けた。

FCバイエルン・ミュンヘン

そんな新星を欧州サッカー界が放っておくはずはない。複数の有力クラブがブレーノの獲得に乗り出し、2007年12月にはFCバイエルン・ミュンヘンがブレーノを射止めることとなった。

サッカー専門サイト「Transfermarkt」によれば、そのときの契約金は1200万ユーロ(およそ19億円)で、2012年半ばまでという契約内容だったとのこと。

欧州デビュー

FCバイエルン・ミュンヘンに移籍したブレーノは、UEFAヨーロッパリーグのRSCアンデルレヒト戦で欧州デビューを果たす。ただし、チームは1-2で敗れている。

 

2つの優勝杯

初シーズンはベンチにいることが多かったブレーノだが、FCバイエルン・ミュンヘンの一員としてブンデスリーガおよびDFBポカールの両方で優勝杯を手にした。

2008年の北京五輪

2008年、ブレーノはブラジル代表として北京五輪に出場、銅メダルを獲得した。期待の若手として素晴らしいスタートを切ったブレーノに不可能の文字はない、と思えるほど万事順調だったのだが……

 

 

2008-2009シーズン

ところが、2008-2009シーズンのFCバイエルン・ミュンヘンにはいつもの勢いがなかったばかりか、ブレーノは全公式戦のうちわずか9試合しか出場できなかったのだ。

1.FCニュルンベルク

しかも、2010年1月にはFCバイエルン・ミュンヘンがブレーノを1.FCニュルンベルクに半年間レンタルするという決定を下す。

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幸先のよいスタート

とはいえ、1.FCニュルンベルクでは幸先のよいスタートを切り、3月に負傷するまで7試合に出場することができた。

膝前十字靱帯損傷

ところが、バイエル・レバークーゼンとの一戦で膝前十字靱帯を損傷。2009-2010シーズンの残り試合と次シーズンの大部分を欠場することになってしまう。

 

FCバイエルン・ミュンヘンに帰還

続く2010-2011シーズン、ブレーノはFCバイエルン・ミュンヘンに帰還し18試合に出場。

「悪質な放火の容疑者」

2011年9月、ブレーノは各紙の見出しを飾ることとなる。しかし、それはサッカーにおける活躍についてではなく、自宅に火をつけ全焼させるという「悪質な放火の容疑者」としてだった。

心のケアを勧めていたFCバイエルン・ミュンヘン

当時、地元紙『ミュンヘナー・メルクーア』が伝えたところによると、所属クラブのFCバイエルン・ミュンヘンは事件前からブレーノに心のケアを受けるよう勧めていたとされる。

 

懲役3年9ヶ月

2011年10月には保釈されたものの、結局放火の罪で起訴され、2012年7月に懲役3年9ヵ月の実刑判決を受けることに。

2013年に釈放

2013年8月に刑期を終えたブレーノは、FCバイエルン・ミュンヘンのU-23チームでアシスタントマネージャーとして新たなスタートを切る。

サンパウロFCで現役復帰

そして2014年12月には、サンパウロFCで現役復帰を果たすこととなった。

 

CRヴァスコ・ダ・ガマ

2017年5月、ブレーノはCRヴァスコ・ダ・ガマとレンタル契約を結び、2018年には同クラブに完全移籍。

2021年に退団

CRヴァスコ・ダ・ガマでは3シーズンにわたってプレーしたものの周囲の期待に応えることはできず、2021年についに退団が決まった。

 

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