東京五輪100メートル金メダリストのマルセル・ジェイコブス:批判を超えてオリンピック連覇なるか

突如金メダリストとなったマルセル・ジェイコブス
走り幅跳びから転向し、才能を発揮
ステロイド違反疑惑に関与
一時的に競技から離脱
ドーピング疑惑を強く否定
調子を取り戻す
東京オリンピックでのベストタイムには到達せず
怪我による不調を訴える
3つの目標を打ち立てる
10秒の壁を破る
オリンピックタイトルを防衛できるのか?
突如金メダリストとなったマルセル・ジェイコブス

マルセル・ジェイコブスは2021年東京オリンピックで、イタリア代表として100メートル走と4×100メートル走の両方で金メダルを獲得し、世界に衝撃を与えた。

 

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走り幅跳びから転向し、才能を発揮

アメリカ人の父とイタリア人の母の間に生まれたジェイコブスは、2019年まで走り幅跳びを専門としていたが、その後100メートルに転向。米誌『バロンズ』によると、ジェイコブスはわずか2年間の練習期間にもかかわらず、100メートル決勝で驚異の9.80秒を記録し、ヨーロッパ記録を樹立した。

ステロイド違反疑惑に関与

素晴らしい記録を打ち立てた一方で、英紙『ガーディアン』の報道によると、マルセル・ジェイコブスの元栄養士にステロイド違反疑惑がかけられ、ジェイコブスにも疑いの目が向けられることになった。

一時的に競技から離脱

オリンピックでの優勝後、ジェイコブスは一時的に競技からの離脱を決め、そのことを懸念する声もあった。米誌『バロンズ』は、競技から離れた理由を坐骨神経痛と極度の疲労だと報じている。

ドーピング疑惑を強く否定

東京オリンピック後、ジェイコブスは違法薬物疑いに対して反論し、記者団に対し「ドーピングに関する根拠のない噂なんか、全く気にしていないよ」と語った。

調子を取り戻す

ジェイコブスは2022年には調子を取り戻し、世界室内陸上60メートル競技で優勝。さらに、ヨーロッパ陸上選手権でも100メートル競技を制覇。オリンピックでの活躍が単なる偶然ではなかったことを証明した。

東京オリンピックでのベストタイムには到達せず

ジェイコブスは東京オリンピック以降も数々の勝利を収めているが、ベストタイムは出せていないようだ。英紙『ガーディアン』によると、直近の100メートルの公式戦まで10秒を切ったのは2回だけだったという。

怪我による不調を訴える

2024年3月の同紙のインタビューで、ジェイコブスは以前の挑発的な口ぶりとは反対に、「多くの批判には本当に傷ついたよ」と語った。背中の怪我についても言及し、「競技に参加できなかったのは、万全の状態ではなかったからなんだ」と述べた。

3つの目標を打ち立てる

ジェイコブスは今年6月に再びヨーロッパ選手権で優勝し、レース後に「これからの目標は心身の健康、ヨーロッパ選手権とオリンピック連覇の3つだね」と語っている。

10秒の壁を破る

アメリカで世界トップクラスの選手たちとトレーニングに取り組んだジェイコブスは、東京オリンピック時の調子を取り戻したようだ。パーヴォ・ヌルミ大会では10秒以下の走りを2回も達成。決勝では9.92秒を記録して優勝したと米誌『バロンズ』は伝えている。

オリンピックタイトルを防衛できるのか?

米陸上界のレジェンド、カール・ルイスはパリオリンピックについて聞かれ、仏『AFP』に「ジェイコブスは最も好きなトップ選手の一人だ」と語った。一方、ジェイコブスは英紙『ガーディアン』に対し「2度目の金メダルを取っても、僕自身にそれほど大きな変化はないよ」と冷静な一面を見せた。ジェイコブスは自らの実力が本物だと証明出来るのか、レース本番から目が離せない。

 

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