歴史的進化を遂げたアーティスティックスイミング:パリ五輪の日本代表メンバーが決定!

マーメイドジャパン
アーティスティックスイミング
「テクニカル・ルーティン」と「フリー・ルーティン」
「アクロバティック・ルーティン」
男子選手が参加可能に
ジョルジョ・ミニシーニ選手
佐藤陽太郎選手
パリ五輪の日本代表メンバー
「日本らしい正確で表現力豊かな演技」
大きな追い風
マーメイドジャパン

アーティスティックスイミングのパリ五輪日本代表メンバーが発表された。今回は「マーメイドジャパン」の愛称で親しまれている日本代表と、パリ五輪で歴史的進化をとげるアーティスティックスイミングを追っていこう。

アーティスティックスイミング

「Olimpics.com」によれば、以前はシンクロナイズドスイミングの名で親しまれていたが、競技が発展し「シンクロナイズド(同期した)」という言葉がふさわしくなくなったため、国際水泳連盟は2018年から呼称を「アーティスティック(芸術的)スイミングに変更したという。

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「テクニカル・ルーティン」と「フリー・ルーティン」

パリ五輪ではチーム(8人)とデュエット(2人)の2種目が実施される。これまでは8つの規定要素を入れて構成される「テクニカル・ルーティン」と、曲に合わせて自由に演技する「フリー・ルーティン」の得点合計で競い合われていた。

「アクロバティック・ルーティン」

しかし、パリ五輪のチーム種目では、ジャンプやリフトなどの難易度が高いパフォーマンスに特化した「アクロバティック・ルーティン」が新たに加わり、テクニカル、フリー、アクロバティックの3つのルーティンの合計得点で順位が決定することになる。

男子選手が参加可能に

さらに、歴史的な進化があった。アーティスティックスイミングは1984年のロサンゼルス大会から五輪種目となっているが、これまでは女子選手しか出場したことがなかった。しかし、男女平等の観点から、パリ五輪では必須ではないが1チームにつき最大2人までの男子選手が参加可能になる。『日刊スポーツ』紙が報じた。

画像:Instagram, @giorgiominisini_

ジョルジョ・ミニシーニ選手

「Olympics.com」によれば、すでに2023年のヨーロッパ競技大会で、イタリア出身のジョルジョ・ミニシーニ選手がチーム種目に出場し、史上初の男子選手として大きな話題を集めたという。

佐藤陽太郎選手

日本でも佐藤陽太郎選手のパリ五輪日本代表入りが期待されていたが、惜しくも選考基準に届かず実現しなかった。佐藤選手は2023年の世界選手権混合デュエットで金メダルを獲得している。

パリ五輪の日本代表メンバー

パリ五輪の日本代表に選ばれたのは吉田萌(よしだ めぐむ)選手、安永真白(やすなが ましろ)選手、比嘉(ひが)もえ選手、佐藤友花選手、木島萌香選手、島田綾乃選手、和田彩未(わだ あみ)選手、小林唄選手、藤井萌夏(ふじい もか)選手だ。

「日本らしい正確で表現力豊かな演技」

「NHKニュース」によれば、キャプテンの吉田選手を中心に、日本らしい正確で表現力豊かな演技に磨きをかけてきた。足技の技術力を高めたほか、ジャンプなどのアクロバティックな技は特性に応じた4人で行う体制に変更し、多様な表現でメダル獲得を狙うという。

大きな追い風

2024年5月、パリ五輪のテスト大会を兼ねたワールドカップで、マーメイドジャパンはフリールーティンで優勝、アクロバティックルーティンで2位となった。パリ五輪でのメダル獲得にむけて、大きな追い風が吹いている。

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