卓球界のエース、張本智和選手:輝かしいキャリアと半生を振り返る

日本卓球界を牽引する絶対エース
両親は中国出身の元プロ卓球選手
最年少記録の塗り替え
ついたあだ名は「怪物」
史上最年少で世界ランキング3位
東京五輪
スランプ
きょうだいメダル
パリ五輪の悲劇
目標は五輪でのメダル
日本卓球界を牽引する絶対エース

2024年10月、カザフスタンで開催された卓球のアジア選手権男子シングルスで、張本智和選手が強豪国、中国の選手を破り、日本勢で50年ぶりとなる優勝を果たした。今回はそんな卓球日本のエース、張本選手の生い立ちとキャリアを追って行こう。

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両親は中国出身の元プロ卓球選手

張本選手は2003年に宮城県仙台市で生まれた。『サンケイスポーツ』紙によれば、両親は共に中国出身の元プロ卓球選手で、コーチとして日本に移住していた。そんな両親の元で2歳の時から卓球を始めるが、町の卓球場で教えていた両親は張本選手を特別扱いせず、スパルタ教育とは無縁でのんびりと練習に取り組んでいたという。

画像:Instagram, @harimoto__tomokazu_1711

最年少記録の塗り替え

張本選手は幼少の頃から、多くの最年少記録を塗り替えてきた。世界ジュニア選手権(2016年)を大会史上最年少の13歳で制すると、翌年からはシニアに参戦。世界選手権(2017年)でも史上最年少でベスト8入りを果たした。

ついたあだ名は「怪物」

さらに2017年のチェコ・オープンで元世界ランク1位を下し、史上最年少の14歳でワールドツアーを制した。この勝利は世界に衝撃を与え、張本選手は「怪物」と呼ばれるようになった。

史上最年少で世界ランキング3位

2018年は全日本選手権10度目の優勝を目指す不動のエース、水谷隼選手を制し日本の頂点に立つ。また、ワールドツアーグランドファイナルを大会史上最年少で勝利し、15歳6ヵ月という史上最年少記録で世界ランキング3位にまでのぼりつめた。

東京五輪

そんな破竹の勢いの「怪物」が東京五輪でも大暴れすることを誰もが期待していたが、個人戦は16強で終わった。しかし、団体戦では見事に力を発揮し、自身の全勝で男子団体の銅メダルに大きく貢献した。

スランプ

実は東京五輪の前から張本選手はスランプに陥っていた。「楽しい時期は一瞬で、15歳ぐらいから苦しい5年間だった。ワールドツアーで優勝しても『1年ぶりか』『ギリギリだったな』とか。海外で勝ってその時はすごいと言われても、また日本で負けたら『結局、勝てないな』と。耐えるしかないけど、苦しかった」『スポーツ報知』紙が報じている。

きょうだいメダル

だが、2022年のWTTチャンピオンズで国際大会を1年4ヵ月ぶりに制したことで、光の兆しが見え始めた。そして、2024年のワールドカップでは銅メダルを獲得。ちなみにこの大会で妹の美和選手が史上最年少の15歳でメダルを獲得し、卓球界初のきょうだいメダルを達成している。

画像:Instagram, @harimoto__miwa_0616

 

パリ五輪の悲劇

2度目の出場となったパリ五輪は思うような結果を残せなかった。望みを託した最終戦の団体戦でも敗れ、張本選手は試合直後にコートに突っ伏して泣き崩れた。

目標は五輪でのメダル

それでも張本選手は先を見据え何度でも這い上がる。『Number』誌によれば、現在21歳の張本選手は30歳を競技生活の区切りと捉え、ロサンゼルス五輪、ブリスベン五輪の2大会に出場し絶対にメダルを獲るという目標を掲げているという。そんな不屈の精神を持つ日本のエースから今後も目が離せない。

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