男子競泳のエース、本多灯選手:東京五輪で銀メダル獲得、パリ五輪で金メダルを目指す
パリ五輪の開幕が7月26日と間近に迫っている。今回は競泳日本男子のエース、本多灯選手を追って行こう。
本多選手は2001年に神奈川県で生まれた。『デイリースポーツ』紙によれば、幼稚園の時に兄の影響で水泳を始め、既にその時から「オリンピック!金メダルと口走っていた」という。
本多選手は2019年の世界ジュニア水泳選手権200mバタフライで銀メダルを獲得したことで、東京五輪の代表候補となる。しかし、コロナ渦により五輪が1年延期。2020年に同種目の日本選手権を制したことで、ふたたび東京五輪代表の座を手にした。
画像:Instagram, @tomoru_hnd0096
『サンケイスポーツ』紙によれば、東京五輪の200mバタフライで、本多選手は自己ベストの1分53秒73を叩き出し銀メダルを獲得した。「自分の思い通りのレースができた。後半踏ん張るだけだった。誰よりも楽しむことを意識した。全部やり通した。すごいうれしい」と喜びをあらわにしたという。
メダル確定後にプールサイドから上がるとカメラマンが大挙してやってきた。本多選手は何時ものように筋肉を強調するマッスルポーズを連発。「うれしくてはっちゃけてしまいました」と振り返った。『スポーツニッポン』紙が報じた。
画像:Instagram, @tomoru_hnd0096
NHKのWebサイトで本田選手は「東京五輪は何も知らなかったからこそ、勢いだけでいけたメダル」だったと振り返っている。だからこそパリ五輪の金メダルにむけて得意とするキック力を徹底的に鍛え上げ、「自分が水泳をやってきた人生の中で最強の、最後の夢」である金メダルを目指すという。
2022年、25mプールでの日本一を決める日本短水路選手権で、本多選手は200mバタフライに出場。1分46秒85の短水路世界新記録を打ち立てて優勝を飾った。
さらに2024年の世界選手権で、本多選手は日本男子200mバタフライ初となる金メダルを獲得。『日刊スポーツ』紙によれば、出国直前に左足首を捻挫してしまいレース前も「そっちの方に意識がいっていた」状態だったが、名前を呼ばれると「自分のレースをするだけだ」と笑顔でスタート位置に向かったという。
周りを明るく照らす存在になってほしいという願いから灯と名付けられた本多選手。「名前からして結構明るい性格だと思っているので、レースでも見せつけて、名前通りに明るく、日本中を沸かせたい」と『デイリースポーツ』紙のインタビューで語っている。
画像:Instagram, @tomoru_hnd0096
この夏、パリで本多選手が目指すのは、もちろん東京五輪を超える金メダルだ。きっとまた持ち前の明るさで、日本中を沸かしてくれるに違いない。