男子100m走歴代トップ10の記録を振り返る

100m走
男子100m走トップ10を振り返る
ウサイン・ボルト(9.58秒)
タイソン・ゲイ(9.69秒)
ヨハン・ブレーク(9.69秒)
アサファ・パウエル(9.72秒)
ジャスティン・ガトリン(9.74秒)
クリスチャン・コールマン(9.76秒)
トレイボン・ブロメル(9.76秒)
フレッド・カーリー(9.76秒)
ファーディナンド・オマンヤラ(9.77秒)
キシェーン・トンプソン(9.77秒)
100m走

オリンピックを象徴すると言っても過言ではないのが100m走だ。100mを走るその速さを競うというシンプルな競技だが、一流のアスリートたちが世界最速の座をめぐってしのぎを削っている。

男子100m走トップ10を振り返る

パリオリンピックでも楽しみな競技のひとつだが、ここで今までの男子100m走の記録を復習しておこう。記録の数値は陸上競技の国際競技連盟、ワールド・アスレティックスのウェブサイトに従っている。

ウサイン・ボルト(9.58秒)

いま世界最速の座にいるのはウサイン・ボルトだ。オリンピックの100m走で3つの金メダルを獲得している。ベスト記録は2009年世界陸上競技選手権大会(ベルリン)での9.58秒だ。この記録でボルトはタイソン・ゲイやアサファ・パウエルを破って世界一位の栄冠を手にし、いまだその座を保っている。

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タイソン・ゲイ(9.69秒)

2位となったのはアメリカのタイソン・ゲイだ。自己ベスト記録は2009年上海グランプリでの9.69秒。『SportsNet』のウェブサイトによると、記録を出したレースではライバルのアサファ・パウエルを破ったうえ、2008年オリンピックでのウサイン・ボルトの記録にも並んだという。

ヨハン・ブレーク(9.69秒)

オリンピック銀メダリストのヨハン・ブレークは2019年のアスレティッシマ(ローザンヌ)で9.69秒という記録を出し、ウサイン・ボルトに次いで2位タイとなった。ちなみに、決勝ではタイソン・ゲイを破っている。

アサファ・パウエル(9.72秒)

ブレーク同様、アサファ・パウエルの自己ベストもアスレティッシマでのものだ。パウエルのベスト記録は2008年、9.72秒だった。パウエルはボルトやブレークとともにジャマイカ代表としてリレーチームを組んでいたこともあり、2016年のオリンピックで金メダルを獲得している。

ジャスティン・ガトリン(9.74秒)

アメリカのジャスティン・ガトリンは2004年のオリンピックで金メダルを獲得。以降、全キャリアを通じてウサイン・ボルトに挑戦しつつづけた。ガトリンの自己ベストはドーハでの9.74秒だ。

クリスチャン・コールマン(9.76秒)

アメリカのクリスチャン・コールマンは今回のパリ・オリンピックにも出場している選手。2019年の世界選手権大会(ドーハ)で9.76秒を記録し優勝、初の世界タイトルを獲得している。同大会ではジャスティン・ガトリンやアンドレ・ドグラスを大きく引き離して印象的な走りを見せていた。

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トレイボン・ブロメル(9.76秒)

トレイボン・ブロメルの自己ベストは9.76秒、2021年のキプチョゲ・ケイノ・クラシック(ナイロビ)でファーディナンド・オマンヤラを100分の1秒差で破って優勝したときの記録だ。オリンピックにも2度の出場歴があるが、今回のパリ・オリンピックでは出場権を逃してしまった。

フレッド・カーリー(9.76秒)

『Oregon Live』によると、アメリカのフレッド・カーリーは2022年の全米陸上屋外選手権大会で9.76秒という世界レベルの記録を出して優勝している。カーリーは東京オリンピック銀メダリストだが、パリではどうだろうか。

ファーディナンド・オマンヤラ(9.77秒)

ケニアのファーディナンド・オマンヤラはこのリストの中で唯一、自己ベストを出したレースで勝利していない。9.77秒の記録を出したレースで1位となったのは先述のトレイボン・ブロメルで、100分の1秒差で勝利を逃してしまった。近年でもまれにみる高レベルなレースだった。

キシェーン・トンプソン(9.77秒)

ジャマイカのキシェーン・トンプソンは今回のパリ・オリンピック優勝候補のひとり。2024年6月のオリンピックに向けたトライアルで9.77秒というトップレベルの記録を出している。プロ2年目という若手だが、早くもメダル争いが視野に入る注目選手だ。

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