NFL最高峰、「スーパーボウル」にまつわる16の豆知識

アメリカンフットボールの優勝決定戦
フィラデルフィア・イーグルスが優勝
米国文化の一部
1:第1回スーパーボウルは「スーパーボウル」ではなかった
2:観戦チケットは常に高額だったわけではない
3:ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーの由来
4:ポストシーズンボーナスはいくら?
5:ワカモレ消費がアップ
6:スーパーボウル・リング
7:ボールはハンドメイド
8:ラッシング記録
9:なぜローマ数字が用いられるのか
10:優勝回数トップはどのチーム?
11:スーパーボウルで敗れた回数が多いのは?
12:出場できないチームも……
13:ゲータレードシャワー
14:運命のコイントス
15:寒い地方では開催されない
16:スーパーボウルが開催されなかった年はない
アメリカンフットボールの優勝決定戦

今月9日、米スポーツ界の一大イベント「スーパーボウル」が開催された。第59回を迎える今年、米ルイジアナ州ニューオーリンズのシーザーズ・スーパードームにて、フィラデルフィア・イーグルスとカンザスシティ・チーフスが激突した。

フィラデルフィア・イーグルスが優勝

今回はNFC王者であるフィラデルフィア・イーグルスが2度目のスーパーボウル優勝を果たし、ロンバルディトロフィーを掲げた。

米国文化の一部

スーパーボウルは単なるスポーツではない。毎年、多くの米国人たちが熱狂する一大祭典なのだ。ところで、スーパーボウルの見どころはタッチダウンの瞬間やハーフタイムショーだけではない。そこで、今回はそんなスーパーボウルにまつわる16の豆知識をお届けしよう。

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1:第1回スーパーボウルは「スーパーボウル」ではなかった

1967年にアメフト界の頂点を争ったのはグリーンベイ・パッカーズとカンザスシティ・チーフスだったが、当時、このイベントは「AFL-NFL ワールドチャンピオンシップ・ゲーム」と呼ばれていた。実は、「スーパー ボウル」という呼称が定着したのは、1969年に開催された第3回大会からなのだ。

 

2:観戦チケットは常に高額だったわけではない

第1回スーパーボウル観戦チケットはわずか12ドルだった。物価の変動を考慮しても、現在の価値でおよそ100ドルほどだ。一方、『フォーブス』誌によれば、現在では最低でも4,600ドル、フィールドに近い席は5万ドルと、当時とは比較にならないほど高騰している。

3:ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーの由来

優勝チームに贈呈されるヴィンス・ロンバルディ・トロフィー。ティファニー社の社員がナプキンの裏側に描いたデザインをもとに作られたもので、以来、NFL覇者の象徴であり続けている。

4:ポストシーズンボーナスはいくら?
NFL選手は通常の給与に加え、ポストシーズンボーナスを受け取っている。たとえば、2022年にスーパーボウルを制した選手たちはこれによって、15万ドルを手にしたそうだ。さらに、プレーオフボーナスを合わせると25万ドルとなる。一方、惜しくもスーパーボウルで敗れた選手たちも、およそ18万5000ドルという大金を稼いでいる。しかし、中にはもっと高額の収入を得る選手たちもいる。実際、AP通信によれば、カンザスシティ・チーフスのディフェンシブタックル、クリス・ジョーンズは2024年のスーパーボウル出場で、100万ドルの追加収入を得たという。
5:ワカモレ消費がアップ

毎年、スーパーボウルの日に消費されるチキンウィングの数(およそ14億5千万個)が話題となる。しかし、米国人たちが口にするのはチキンだけではない。なんと、米国全体で推定4,760万キログラムものワカモレが消費されているのだ。スーパーボウルにチップ&ディップが欠かせないことがおわかりだろう。

6:スーパーボウル・リング

優勝チームには通常、宝石が散りばめられたスーパーボウル・リングがおよそ150個贈られ、選手や監督、組織の主要メンバーたちに手渡されることになっている。指輪の価値はチーム全体で総額およそ500万ドルだ。『Country Living』誌が報じたところによれば、史上最大のリングはシカゴ・ベアーズで活躍したウィリアム・ペリーに贈られたもので、第20回スーパーボウル優勝を記念して造られた。なんと、サイズ25号だそうな。

7:ボールはハンドメイド

スーパーボウルで使用されるボールは、ウィルソン社が米国産の牛革を材料にハンドメイドで仕上げた逸品だ。毎年、この日のために特性のボールおよそ120個が製造されているそうだ。

 

 

8:ラッシング記録

ワシントン・レッドスキンズ(現ワシントン・コマンダース)のランニングバック、ティミー・スミスは第22回スーパーボウルの先発として、華々しいデビューを果たした。なんと、204ヤードを駆け抜け、タッチダウン2つを決めたのだ。彼の活躍もあり、レッドスキンズはデンバー・ブロンコスを圧倒、42対10という大勝利を収めた。

9:なぜローマ数字が用いられるのか

ところで、英語ではスーパーボウルの回数を表すのにローマ数字が用いられている。これは年をまたいで行われるレギュラーシーズンとスーパーボウルを区別するための習慣だ。

 

 

10:優勝回数トップはどのチーム?
スーパーボウル優勝回数でトップを走るのはピッツバーグ・スティーラーズとニューイングランド・ペイトリオッツだ。両者ともに6回の優勝経験を持っている。
11:スーパーボウルで敗れた回数が多いのは?

興味深いことに、ペイトリオッツはスーパーボウルにおける負けの回数でもトップを走っている。デンバー・ブロンコスとならんで、5回の敗北を喫しているのだ。ただし、ブロンコスの優勝経験は3回だ。

12:出場できないチームも……

一方、スーパーボウルに一度も出場したことがないチームはデトロイト・ライオンズ、クリーブランド・ブラウンズ・ヒューストン テキサンズ・ジャクソンビル・ジャガーズの4つ。来年こそ出場を狙ってほしいものだ。

13:ゲータレードシャワー

スーパーボウル試合後の名物となっているのが、ヘッドコーチにスポーツドリンクを浴びせる「ゲータレードシャワー」だ。これは80年代半ばにニューヨーク・ジャイアンツが始めた習慣で、いまや定番イベントと言っても過言ではない。ちなみに、NFLファンはゲータレードの色を事前に予想して賭けをするとか。

 

 

14:運命のコイントス

賭けの対象にもなるスーパーボウルのコイントス。興味深いことに、近年ではコイントスに勝ったチームのほうが試合に負けるケースが多いとか。

 

15:寒い地方では開催されない

例外があるとはいえ、スーパーボウルはほぼ必ず、暖かい地方やドーム型スタジアムで開催されることになっている。史上もっとも寒い試合となったのはニューオーリンズで開催された第6回スーパーボウルで、キックオフ時の気温は3.8度だった。

16:スーパーボウルが開催されなかった年はない

世界で何が起きていようとも、スーパーボウルは1967年の第1回大会以来、毎年かかさず行われてきた。

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