サッカー・プレミアリーグ史上最高の監督はだれ？：グアルディオラ、ヴェンゲル......

誰もが認める世界最高峰のサッカーリーグ、イングランドのプレミアリーグ。そこでは多くのスター選手がプレーするだけでなく、世界最高の監督が集まり互いにしのぎを削ってきた。ここではプレミアリーグ史上最高の監督たちを見ていこう。記事中のデータは基本的にサッカー専門サイト『Transfermarkt』 を参照した。

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シティのグアルディオラと同じく、アーセン・ヴェンゲルもアーセナルに革命を起こし、数多くのタイトルをもたらした。クラブ公式サイトによると、ヴェンゲルはアーセナルの最長在任記録を保持している。特筆すべきは、やはり2003/04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を成し遂げたことだろう。当時の記憶は今でもアーセナルファンに語り継がれている。

マンチェスター・シティの監督に就任して以来、「ペップ」ことジョゼップ・グアルディオラはシティの黄金期を築き上げてきた。数多くのスター選手を抱え、世界中のファンを魅了する攻撃的なプレースタイルを確立。すでにプレミアリーグで5回優勝し、チームの悲願だったUEFAチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げた。毎年リーグ優勝争いを繰り広げており、これからも多くのタイトルを獲得するだろう。間違いなくペップは、イングランドサッカー史上最も成功した監督の一人だ。

ヴェンゲル監督時代のアーセナルは、アレックス・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドとしのぎを削っていた。スコットランド出身のファーガソンは、ユナイテッドをUEFAチャンピオンズリーグで2回、プレミアリーグで13回もの優勝に導き、まさに黄金時代を築き上げた。ファーガソンが退任して以後、ユナイテッドはビッグタイトルから遠ざかっており、その偉大さが改めて注目されている。

ユルゲン・クロップは2015年にリヴァプールの監督に就任すると、クラブに大きな変化をもたらした。ドイツ出身のクロップは、スピーディーで攻撃的なスタイルをチームに浸透させ、2019/20シーズンには30年ぶりのリーグ優勝をもたらした。23/24シーズン限りでの退任が決まっているが、クロップは間違いなくプレミアリーグの歴史に残る監督だ。

現役時代にはスター選手として活躍したケビン・キーガンは、監督としても優れた才能を発揮した。1995/96シーズンにはニューカッスル・ユナイテッドを優勝目前に導き、マンチェスター・シティでも素晴らしい戦績を収めた。さらに2008年には再びニューカッスルを指揮し、降格の危機にあったチームを残留に導いている。

イタリア出身の指揮官クラウディオ・ラニエリがプレミアリーグで最初に監督に就任したのはチェルシーだった。しかし、プレミアリーグの歴史に名を刻んだのはレスター・シティでの活躍だろう。岡崎慎司も在籍していたレスターを、2015/16シーズンに奇跡のプレミア初優勝に導くという偉業を成し遂げた。

マンチェスター・シティにチーム初のプレミアリーグ優勝をもたらしたのがロベルト・マンチーニ監督だ。悪童と呼ばれたマリオ・バロテッリをチームのなかにうまく組み込み、リーグ優勝を成し遂げたのも大きな功績である。

サッカー専門メディア『4-4-2』によると、数シーズンに渡りエバートンを指揮したデイビッド・モイーズは、2004/05シーズンにはリーグ4位という好成績を残した。マンチェスター・ユナイテッドとサンダーランドでは思うような成績を残せず、短期間の指揮にとどまったが、ウェストハムの監督に就任すると、20/21シーズンには新設されたUEFAカンファレンスリーグ優勝にチームを導いた。

ジョゼ・モウリーニョはチェルシーに着任した時、自らを「スペシャル・ワン」と称した。実際、モウリーニョは優勝請負人として期待に応え、2004/05シーズンから05/06シーズンにかけてプレミア連覇を果たす。退任後はインテルやレアル・マドリードを指揮し、約10年を経てチェルシーの監督に復帰すると再びプレミアリーグを制覇。マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムでも監督を務めているが、モウリーニョがプレミアリーグで最も輝いていたのは、チェルシー時代と言って間違いないだろう。

ハリー・レドナップはウェストハムを指揮してチームをUEFAカップの出場権獲得に導いた。ポーツマスではFAカップ優勝という偉業を達成し、チームに69年ぶりのタイトルをもたらしている。その後、トッテナムを指揮してUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。サッカー専門メディア『Opta』によると、レドナップは現在プレミアリーグで監督として指揮した試合数ランキングで歴代4位である。

ラファエル・ベニテスは、2005年にリヴァプールを指揮してUEFAチャンピオンズリーグ優勝とFAカップ制覇を果たし、歴史に名を残した。その後、チェルシー監督としてUEFAヨーロッパリーグを制覇。ニューカッスルでは2部優勝を果たし、チームをプレミアリーグに復帰させた。リヴァプール時代の活躍が特に印象的だが、それぞれのチームで素晴らしい成績を残している。

サム・アラダイスは、長年ボルトン・ワンダラーズの監督を務めた。本拠地リーボック・スタジアムを中心に「ジェイ＝ジェイ」の愛称で親しまれているオーガスティン・オコチャや、ユリ・ジョルカエフらスター選手を活躍させ、チームをUEFAカップ出場に導いている。「ビッグ・サム」の愛称で親しまれ、近年でもエヴァートンやウェスト・ブロムウィッチ、リーズといったプレミアリーグのチームを率いている。

ケニー・ダルグリッシュは、ブラックバーンの監督としてアラン・シアラーとクリス・サットンという2人のスター選手を中心にチームをまとめあげ、1994/95シーズンにリーグ優勝を達成。また、ダルグリッシュは1992年のプレミアリーグ設立以前に、リヴァプールに選手として数々のタイトルをもたらした同クラブのレジェンドでもある。

カルロ・アンチェロッティはプレミアリーグを含む5大リーグ全てでタイトルを獲得している名指揮官だ。イタリア出身のアンチェロッティは、2009年7月から2011年5月までチェルシーの指揮を執り、プレミアリーグ、FAカップ、コミュニティシールドでタイトルを獲得した。

ロイ・ホジソンはリーグ優勝のタイトルを獲得していないが、フラムを率いてプレミアリーグで7位、さらにはヨーロッパリーグ準優勝という素晴らしい成績を収めた。フラム以外でも、ウェスト・ブロムウィッチとクリスタル・パレスを指揮して記憶に残る活躍を見せている。

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