英プロボクサーが急逝:プロ生活6年で負け続けたゲンナジー・クライェフスキー(37歳)
イギリスのボクシング・プロモーション会社「VIPボクシング・プロモーションズ」はXアカウントへの投稿を通じ、ボクサー、ゲンナジー・クライェフスキーが37歳で亡くなったことを伝えた。「バルトの爆撃機 」と呼ばれた彼の死因は明らかにされていない。
VIPボクシング・プロモーションズの投稿には、次のように綴られている:「ゲンナジー・クライェフスキーの突然の訃報に接し、スタッフ一同謹んで哀悼の意を表します。そのキャリアを通じ、当社の興行に何度も出場頂いたことは大きな光栄です」
ボクシング情報サイト「BoxRec」によれば、クライェフスキーのキャリア通算成績は1勝75敗。唯一の勝利は今年初めのライアン・ブロテン戦で挙げられた。
画像:VIPBoxing on X
上記の専門サイトによればクライェフスキーのプロデビューは2018年であり、初勝利を挙げたライアン・ブロテン戦は彼にとり68戦目にあたる試合だったという。
VIPボクシング・プロモーションズは前出の投稿でクライェフスキーの初勝利に触れ、「ライアン・ブロテン戦での勝利はきわめて大きな意味を持っており、彼はカメラに向かって『ネバーギブアップ 』と言い放ったほどです」と綴っている。
ゲンナジー・クライェフスキーはリトアニア出身で、イギリス北西部マージーサイドを拠点にボクサーとして活動していた。生前最後となった試合は2024年8月のレヴィ・ヴォーン戦で、このときは第4ラウンドで敗れた。
訃報に接したボクシングレフェリーのマーク・ライソンは次のようにコメントした:「あまりにも悲しい知らせです。VIPボクシングのクライェフスキーは真の戦士であり、人間的にも魅力ある選手でした」
英国ボクシング管理委員会のミッドランズ地区評議会もSNSのアカウントに、「ゲンナジー・クライェフスキーのご家族そしてご友人に深い哀悼の意を表します」と綴った。
クライェフスキーはそのキャリアを通じ、ブラッドリー・リー、マコーリー・マクゴーワン、ジェローム・ウォーバートンを始め、多くの名選手と拳を交えた。
最も注目を集めた一戦はタイソン・フューリーの弟トミー・フューリーを迎えた試合で、ボクシングサイト「BoxRec」によれば第2ラウンドと第3ラウンドでトミー・フューリーがクライェフスキーをノックアウトし、勝利を決めた。