親の指導で大きく成長、栄光を手にしたトップアスリートたち

親の指導で成功をつかんだアスリートたち
ルカ・ドンチッチ(バスケットボール)
厳しい指導で精神的な強さを身につける
マックス・フェルスタッペン(F1)
史上最年少の17歳でF1に参戦
アンドレ・アガシ(テニス)
厳しい練習を経てテニス界のレジェンドに
ショーン・ホワイト(スノーボード)
ショーンを支えるために家族は車上生活を送る
メアリー・ピアース(テニス)
最終的に決裂することに
ウサイン・ボルト(陸上競技)
ウサイン・ボルトが世界的アスリートになれるよう協力
レブロン・ジェームズ(バスケットボール)
人生のコーチとして
シュテフィ・グラフ(テニス)
ゴールデンスラムを達成
セリーナ・ウィリアムズ/ヴィーナス・ウィリアムズ(テニス)
型破りなトレーニング
タイガー・ウッズ(ゴルフ)
史上最も偉大なゴルフ選手の一人
親の指導で成功をつかんだアスリートたち

世界に羽ばたくトップアスリートの影には、それを支える優れた指導者がいることが多い。ときには、アスリートの家族がコーチとして幼い頃から選手としての成長を支えていることもある。ここでは、親がコーチを務め、二人三脚で栄光を勝ち取ったトップアスリートについて見ていこう。

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ルカ・ドンチッチ(バスケットボール)

コーチ:サシャ・ドンチッチ(父)

実績:NBAオールスター出場、ユーロリーグMVP、複数のNBA新記録樹立

NBAを代表するスター選手ルカ・ドンチッチの父サシャは、ヨーロッパで活躍した元プロバスケットボール選手。幼少期からルカのコーチを務め、多彩なスキルだけでなく、年齢にそぐわぬ高いバスケットボールIQを身につけさせた。

厳しい指導で精神的な強さを身につける

父サシャの指導の下で成長したルカは、高度なボールハンドリング技術やコート上での広い視野を獲得。さらに、厳しい指導によって、経験豊富なライバルと対戦するための精神的な強さも培ったと米メディア「Medium」は報じている。

マックス・フェルスタッペン(F1)

コーチ:ヨス・フェルスタッペン(父)

実績:3回の世界選手権優勝 (2021年、2022年、2023年)、F1史上最年少ドライバー

元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、マックスが4歳のときからカートの指導を行った。その厳しいトレーニングによって、息子のマックスがF1で戦うための集中力と強靭な精神力を身につけさせた。

史上最年少の17歳でF1に参戦

父ヨスの英才教育の成果もあり、マックスはわずか 17 歳でF1に参戦。史上最年少ドライバーとなった。ヨスの過酷なトレーニングによって、マックスは世界トップレベルの技術を獲得。デビューするとすぐに結果を出し、複数のレースで優勝を果たすなどF1界に旋風を巻き起こしている。

アンドレ・アガシ(テニス)

コーチ:エマニュエル・マイク・アガシ(父)

実績:グランドスラム8回優勝、オリンピック金メダル獲得、元世界ランキング1位

テニス界のレジェンドであるアンドレ・アガシの父マイクは、イラン出身の元オリンピックボクサー。息子アンドレをトップアスリートにするために全力でサポートした。そのために時に過酷なトレーニングを課し、特注のボールマシン「ドラゴン」を使いながら毎日長時間の練習を行わせた。

厳しい練習を経てテニス界のレジェンドに

アンドレは後に著書『Open』のなかで、父の厳しい特訓について複雑な心境を明かしている。しかし、父マイクの厳しい指導がアンドレの強靭な精神力の源になり、彼をトップアスリートに導いたことは疑いない。

ショーン・ホワイト(スノーボード)

コーチ:ロジャー・ホワイト(父)

実績:オリンピック金メダル3個獲得、Xゲームズ優勝

米メディア「エッセンシャリー・スポーツ」によると、父ロジャーはショーンが初めて出場した大会を見てその才能に気がつき、自分の仕事を投げ打ってでも息子をアスリートに育て上げようと決心したという。

ショーンを支えるために家族は車上生活を送る

家族は、ショーンが各地で開催される大会に参加することができるように車上生活を送っていたという。父ロジャーを中心とする家族の献身的なサポートのおかげもあり、ショーンは史上最多タイトルを獲得した世界的スノーボーダーとして現在も活躍している。

メアリー・ピアース(テニス)

コーチ:ジム・ピアース (父)

実績:グランドスラムシングルス優勝2回、世界ランキング3位、フェドカップ優勝(フランス代表)

親子での師弟関係は、時に家族の人間関係に影を落とすことがある。プロテニス選手として活躍したフランス出身のメアリー・ピアースは、父ジムの指導で成長してきたが、後に2人の間の確執が報じられるようになった。

最終的に決裂することに

父ジムは、メアリーを肉体的・精神的に限界まで追い込むトレーニングを課しており、そのあまりの過酷さに批判が向けられることもあった。関係悪化が報じられるようになり、最終的に2人は師弟関係を解消。しかし、幼少期からのジムの指導がメアリーの粘り強いプレースタイルの基礎になったことは事実だろう。

 

ウサイン・ボルト(陸上競技)

コーチ:ウェルズリー・ボルト(父)

実績:オリンピック金メダル 8 個、世界記録保持者 (100m、200m)

ウェルズリー・ボルトは正式にコーチを務めたわけではないが、幼い頃から献身的にサポートし、息子ウサインが世界最速のアスリートになるのに尽力。

ウサイン・ボルトが世界的アスリートになれるよう協力

グレン・ミルズのような名コーチがアスリートとしてのウサイン・ボルトに大きな影響を与えたことは間違いない。しかし、父ウェルズリーの献身的な協力がなければ、ウサインは短距離走の世界に足を踏み入れることはなかったかもしれない。

レブロン・ジェームズ(バスケットボール)

コーチ:グロリア・ジェームズ (母)

実績:NBAチャンピオン4回、MVP受賞4回、NBA歴代最多得点

NBAのレジェンドであるレブロンの母グロリアは、正式なコーチではなかったが、レブロンの精神的な支柱になっている。グロリアが大切にしていた忍耐力、規律、誠実さはレブロンのアスリートとしての活躍の助けとなった。

人生のコーチとして

「Sportskeeda」によると、母グロリアはレブロンに大きな影響を与え、全力でプレーするモチベーションにもなっているようだ。レブロンがNBAで長期間にわたり活躍しつづけられている背景には、母グロリアの大きな支えがあったのだ。

シュテフィ・グラフ(テニス)

コーチ:ピーター・グラフ(父)

実績:グランドスラム優勝22回、世界ランキング1位377週

ピーター・グラフは、シュテフィが3歳の時から指導を始め、娘をテニス史上最高の選手の1人に押し上げた。ピーターはシュテフィに厳しいトレーニングを課したが、彼女はその期待に応えて、プロ選手として輝かしいキャリアを歩んだ。

ゴールデンスラムを達成

そのテニスへの飽くなき情熱によって、シュテフィは史上最長の377週間にわたって世界ランキング1位に君臨。また、ゴールデンスラム(1シーズンの間に、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン、オリンピック全てで優勝)を達成した唯一の人物になっている。

セリーナ・ウィリアムズ/ヴィーナス・ウィリアムズ(テニス)

コーチ:リチャード・ウィリアムズ (父)

実績:姉妹でグランドスラムシングルス合計30以上のタイトル

リチャード・ウィリアムズは、娘たちがまだ歩けるようになる前から、テニス界のスーパースターに育て上げるために78ページに及ぶ壮大な計画を練ったという。米誌『タイム』によると、家族でカリフォルニア州ロサンゼルス郊外の街に移住し、コンディションの悪い公共のコートで娘たちと練習を重ねた。

型破りなトレーニング

リチャードの型破りなトレーニング方法は、ハリウッドの伝記映画『キング・リチャード』で知ることができる。リチャードはどんなときも娘たちの才能を信じ続け、ヴィーナスとセリーナは姉妹でトップ選手に上り詰め、女子テニス界の歴史に残る活躍を果たした。

タイガー・ウッズ(ゴルフ)

コーチ:アール・ウッズ(父)

実績:メジャー大会15回優勝、PGAツアー82回優勝

アール・ウッズはタイガーにとってコーチであると同時にモチベーターでもあり、2歳の頃からゴルフコースに通わせていた。米メディア「Medium」によれば、父アール自身も元スポーツ選手、カンザス州立大学でプレーした初の黒人野球選手だったという。

史上最も偉大なゴルフ選手の一人

自身のアスリートとしての経験を活かし、アールは息子タイガーに厳しい特訓を課した。父と息子の二人三脚が、タイガーをゴルフ史上最も偉大な選手の1人に押し上げたのは間違いないだろう。

 

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