美しすぎる走り幅跳びメダリスト、ダリヤ・クリシナ:度重なるセクハラについて明かす

幅跳び選手、ダリヤ・クリシナ
「コールガールにならないか」と誘われる
2020年の出来事
突然の結婚を申し込まれる
はっきりと拒否
条件を提示
月3000万円
過去の行いが原因?
若気の至り
写真を消すよう試みた
今でもオファーは来る
バレーボールから転向
シシギナに見出される
若き才能
ヨーロッパ室内選手権で優勝
20歳の時に自己ベストを確立
思わしくない結果も
ヨーロッパで優勝
アメリカに渡る
世界選手権の高い壁
初のオリンピック
ロシアでは誹謗中傷も
好成績で銀メダルを獲得
モデルとしても活躍
幅跳び選手、ダリヤ・クリシナ

成功と名声を望む気持ちはアスリートも変わらない。ロシアの走り幅跳び選手ダリヤ・クリシナ(33)は競技における確かな実力で名声を手にしたが、その美貌が原因で不必要な類の関心も呼び寄せてしまった。

「コールガールにならないか」と誘われる

クリシナは走り幅跳びの世界選手権で銀メダルを獲得しており、ヨーロッパ室内選手権大会では二度の優勝を誇っている。だが、そんな彼女がオンライン上で「専属の高級コールガールにならないか」と誘われるという嫌がらせを受けたことがあるのだという。「sports.ru」でのインタビューで自身が語った。

2020年の出来事

嫌がらせが起きたのは2020年、クリシナは29歳で 、アメリカでトレーニングに励んでいるころのことだった。

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突然の結婚を申し込まれる

その頃に、ある男性がインスタグラムのメッセージで結婚しないかと言ってきたのだという。

はっきりと拒否

クリシナはこう語っている:「知らない男性がインスタグラムでDMを送ってきました。私はすぐに、『残念ですがそのようなご提案には興味がありません』と返事をしました」

条件を提示

だが、毅然とした態度も相手の男性をくじけさせることはなく、「いやいや、待って。そんなに急に断らないで。条件をいろいろつけるから」などと言ってクリシナを説得しようとした。

月3000万円

クリシナによると、その男性は月額20万ドル(約3000万円)支払うと言ってきたという。だがクリシナは変わらず拒否を続け、「だめです。ここまでにしましょう、さようなら」と返事をした。

過去の行いが原因?

クリシナは「sports.ru」上で、「こんなことに同意する女だと思われていたんでしょうか?」と述べている。また、こういうことを言う人が出てきたのは自分が一度成人向けの雑誌に登場したことがあるからかもしれないとも述べている。

若気の至り

クリシナはこう語っている:「(過去について)恥ずかしく思う必要は無いと思っています。誰にでも若気の至りというのはあるものです。自分の将来に影響するとか、それ以上に重い結果があり得るとか、そういうことを考えずにやってしまうんです。私にとってはもう過去の話です」

写真を消すよう試みた

アメリカのアスリート・マネージメント会社「IMG」に所属するようになったときに、クリシナは過去の写真をインターネットから消すことも試みたという:「前よりはだいぶ少なくなりました。まだロシアでは簡単に見つかりますが、外国ではそうでもありません」

今でもオファーは来る

クリシナはこう続けている:「いまでも毎年雑誌からはオファーが来ます。『Maxim』誌ですが、私は受けません。この種の雑誌とはもう仕事はしません」

バレーボールから転向

クリシナは1991年1月15日、ロシアの都市トヴェリで生まれた。13歳まではバレーボールをプレーしていたが、やがて走り幅跳びでプロの道に進んだ。

シシギナに見出される

その後、100mハードル走の金メダリストで現在はコーチを務めているオルガ・シシギナに才能を見出されたことがきっかけとなって、走り幅跳び界で頭角を現していく。

若き才能

2007年、16歳の時に早くもチェコで開催された世界ジュニア選手権で優勝。6.47mという記録を出した。

ヨーロッパ室内選手権で優勝

プロ入り後、2010年には室内世界選手権(ドーハ、カタール)で6.62mという記録を出して5位につけた。2011年にはヨーロッパ室内世界選手権(パリ、フランス)で自己ベスト(当時)となる6.80mという記録を出して優勝した。

20歳の時に自己ベストを確立

2011年にはさらにヨーロッパU23選手権(オストラヴァ、チェコ)にも参加し、自己ベストの7.05mという記録で優勝した。

思わしくない結果も

2011年と2012年に参加した世界選手権(大邱、韓国)及び世界室内選手権(イスタンブール、トルコ)ではそれぞれ6.50mと6.85mという記録で、7位と4位という結果だった。

ヨーロッパで優勝

だが2013年にはヨーロッパ室内選手権大会(ヨーテボリ、スウェーデン)で優勝。記録は7.01mで、室内記録の自己ベストだった。

アメリカに渡る

活躍をつづけたクリシナはロシアを離れ、アメリカでエリートアスリートのチームに参加。アメリカのティアナ・バートレッタなどとともにフロリダのブレーデントンで研鑽を積んだ。

世界選手権の高い壁

2014年にはヨーロッパ選手権(チューリッヒ、スイス)で銅メダルを獲得(記録6.65m)。しかし、翌2015年の世界選手権(北京、中国)では10位という結果に終わった。

初のオリンピック

2016年のリオデジャネイロオリンピックではロシア代表はドーピング問題のため出場停止となっていたが、クリシナは特別に許可を得て参加。初のオリンピックでは9位という成績を残した。

ロシアでは誹謗中傷も

その時、母国ロシアでは、唯一オリンピックに参加したロシア人選手ということで誹謗中傷を受けることもあったという。クリシナはそれに対してこう答えている:「私は裏切り者でもないですし、ナチの陰謀に加担してもいません」

好成績で銀メダルを獲得

2017年には世界選手権(ロンドン、イギリス)に参加。7.00mという好記録を出したが、2センチの差で惜しくも銀メダルとなった。

モデルとしても活躍

走り幅跳びでの活躍を続けるかたわら、クリシナはナイキやレッドブル、スウォッチなどの広告に起用されており、インスタグラムでも30万人以上のフォロワーを抱えている。

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