「金の亡者」と呼ばれるフロイド・メイウェザー・ジュニアが湯水のごとく使う金額とは
史上最高のボクサーの一人である、フロイド・メイウェザー・ジュニア。その一方で、自身が所持する高級車や装飾品の自慢や、現金を使った露骨なアピールから「Money(金の亡者)」という異名で呼ばれている。
メイウェザーは、ボクシング選手兼実業家として主な収入を得ている。自身が設立した会社メイウェザー・プロモーションズを通じて試合を宣伝し、ペイパービューやチケット販売の収益で、巨額の利益をあげている。例えば、2015年のマニー・パッキャオとの試合では4億ドル以上を稼ぎ、メイウェザーの元には約2億5000万ドルもの大金が舞い込んだ。
第一線を退いた後も、メイウェザーは注目度の高いエキシビションマッチで収入を得続けている。2017年にUFCのスター、コナー・マクレガーと対戦した際には、2億7500万ドルを稼いだそうだ。
莫大な収入を得たメイウェザーは、手にしたお金を湯水のように使っているようだ。その驚愕の使い道を見ていこう。
メイウェザーは腕時計好きとしても知られており、最も話題になった購入品の一つがジェイコブ&コーの「ビリオネア」である。この時計は1800万ドル相当で、260カラットのエメラルドカットダイヤモンドがあしらわれている。米誌『フォーブス』によると、メイウェザーは40本以上の腕時計を所有。その中でも数百万ドル相当の時計をいくつか持ち運び、その日の気分に合わせて付け替えているという。
それに加えメイウェザーは、プライベートジェットも2機所有している。メインのプライベートジェットであるガルフストリームG650は、「エアメイウェザー」という愛称で親しまれている。その価格は約6000万ドルと噂されており、豪華な内装が特徴だ。メイウェザーはプライベートジェットに乗り込む自身の写真をSNSに投稿し、優越感に浸るのが好きなようだ、と2019年にスペイン紙『マルカ』が報じている。
メイウェザーの愛車コレクションも話題を集めている。フェラーリやランボルギーニ、ロールスロイスなど、数十台の高級車を所有しているそうだ。最も有名な愛車コレクションの一つは、480万ドルのケーニグセグ「CCXRトレヴィータ」で、世界限定2台のうちの1台である。
ウェブサイト「ミリオネア・ガレージ」によれば、メイウェザーは自身の愛車コレクションのために、約2億ドルを費やしたという。その多くは色違いの同一モデルで、高級車に対する贅沢なこだわりが垣間見える。
メイウェザーは広大な土地も保有している。ラスベガスには、約620坪の広大な敷地面積を誇る住居をかまえ、2つのゲストハウス、11の寝室があるという。さらに、ビバリーヒルズにも2,500万ドル相当の大豪邸を所有。そこにはプライベートシアターとワインセラーがあるそうだ。
大金を稼ぐその他のプロスポーツ選手同様、メイウェザーも自宅に専属シェフを雇っている。キアナ・ジェフリーズ、別名「シェフQ」はメイウェザーのお気に入りのシェフであり、ジェフリーズが2022年にデジタルマガジン『First We Feast』に語ったところによると、メイウェザーは1食あたり1,000ドルを支払っているという。
メイウェザーの買い物の中には、庶民の理解を超えた使い道も多々含まれている。「Yahoo!ファイナンス」によると、メイウェザーは同じ下着を2度着ることはなく、「使い捨て下着」に年間6,500ドルも浪費しているそうだ。NFLスーパーボウルを観戦した際には、ペットの席を用意するために1,000ドルを費やしたこともあるという。
驚くべき浪費癖の一方で、メイウェザーは賢く収益を上げている部分もある。様々なボクシングイベントの企画と宣伝を担当するプロモーション会社、メイウェザー・プロモーションズの売上が、現在の主な収入源である。この事業により、自身がリングに上がらない時も、安定した収入を得ることができるのだ。
2020年に開催された世界的ビジネスカンファレンスである「10X Growth Conference」で、メイウェザーは不動産投資への意気込みを語っている。500万ドルから投資をスタートさせ、毎月5万ドルの収益を得ていたそうだ。安定した利益を得られることに魅力を感じ、メイウェザーは1億ドル以上の金額を不動産投資に回しているらしい。
米テレビ局「GCTV」によると、メイウェザーは9棟の高層ビルにも投資しているそうだ。その中にはマンハッタンの超高層ビル、ワン・ヴァンダービルトも含まれている。ワン・ヴァンダービルトは現在アメリカで最も高さのある商業ビルであり、メイウェザーの投資手腕はなかなかのもののようだ。彼の不動産保有総額は1億5000万ドル以上と評価されている。
さらにメイウェザーは、ナイトクラブにも投資している。ラスベガスに「ガール・コレクション」という店名のナイトクラブを所有しており、メイウェザーにとってはもうひとつの収入源となっている。
デジタルスポーツメディア「エッセンシャリースポーツ」によると、メイウェザーは、イベント登壇や高級ブランドとのコラボ、ソーシャルメディアでのプロモーションで何百万ドルも稼いでいるそうだ。
メイウェザーの散財は留まることを知らないが、事業や様々な投資で収支のバランスを取っており、破産するような事態はなさそうだ。