20歳のジュード・ベリンガム、クリスティアーノ・ロナウドの史上最高記録を塗り替える

レアル・マドリードで鮮烈なデビューを果たしたジュード・ベリンガムが、公式戦の出場回数わずか15回でクラブ史にその名を刻んだ。

高い才能を持つオールラウンダーとして知られるイギリス出身のジュード・べリンガムは、レアル・マドリードに加入してから最初の15試合で14ゴールを挙げた。これはレアル・マドリード史上最高得点記録にあたる。

11月26日に行われたラ・リーガ第14節のカディス戦で1得点を挙げジュード・ベリンガムは、移籍から15試合で14得点という驚くべき記録を達成。クリスティアーノ・ロナウドとアルフレッド・ディ・ステファノが保持していた15試合13得点というこれまでの最高記録をあっさりと塗り替えてしまった。

ほかのスター選手の記録もふりかえってみよう。たとえば1950年代に活躍したハンガリー出身のプスカシュが最初の15試合で挙げた数字は11ゴール、ラウル・ゴンサレスとウーゴ・サンチェスが7ゴールで並び、カリム・ベンゼマが5ゴールだ。

さらに驚くべき点はジュード・べリンガムがMFであることだ。新天地レアル・マドリードで名将カルロ・アンチェロッティのもと力を発揮し、べリンガムはFW選手を差しおいて軽々と敵陣の奥に到達している。

べリンガムが到達した記録はだれにとっても、おそらく本人にとっても予想外だったにちがいない。というのもべリンガムはボルシア・ドルトムンドでプレーしていた前シーズンに14得点を挙げたが、それには45試合を必要としたのだ。

現在、ラ・リーガの得点ランキングではべリンガムが11得点でトップを走っている。2位はアトレティコ・マドリードのグリーズマンで9得点、それをマジョラルとジェラール・モレノが8得点で追っている。べリンガムはラ・リーガの他にチャンピオンズリーグで3得点を挙げ、公式戦14得点に到達した。

恐るべきことに、才能にあふれたこのイギリス人選手は弱冠20歳だ。今度さらに成長をつづける計り知れない可能性を秘めている。

レアル・マドリードは今夏にボルシア・ドルトムンドからベニンガムの獲得に成功、移籍金は1億300万ユーロ（約156億円）＋変動制ボーナスとなった。これはイングランド選手としては史上最高額にあたるが、問題視する声は聞こえてこない。

ベニンガムはすでにクリスティアーノ・ロナウドに比肩するスター選手とみなされている。クラブ側は史上最高レベルの移籍金を支払ったものの、同じく史上最高レベルの投資を行ったといえるだろう。なにしろ、ベニンガムの名前入りユニフォームの売り上げだけでも、すぐに投資を回収できるとささやかれているほどなのだから。