2024年シーズンのF1界を揺るがした事件トップ11

トップドライバーたちがしのぎを削る世界
アツいシーズンとなった2024年
11位:ダニエル・リカルドがたたき出した最速ラップ
10位:ローガン・サージェントの棄権
9位:混迷を極めたカタールGP
8位:モナコGPで惨敗したアルピーヌ
7位:ランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンがクラッシュ
6位:フェラーリ内部の確執が明らかに
5位:メキシコGPにおけるフェルスタッペンのパフォーマンス
4位:クリスチャン・ホーナーに対する告発
3位:フェルスタッペンに対する罰金
2位:ラッセルとフェルスタッペンの口論
1位:ルイス・ハミルトンの衝撃的なフェラーリ移籍
トップドライバーたちがしのぎを削る世界

世界トップクラスのタフなドライバーのみが出場を許されるモータースポーツ、それがF1だ。グリッド上に並ぶことができるのはわずか20人であり、世界中のドライバーたちが虎視眈々とチャンスを窺っている。それだけに、F1ドライバーはみな、貪欲で粘り強い。

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アツいシーズンとなった2024年

2024年のF1はサーキット上でも場外でもアツい闘いが繰り広げられるシーズンとなった。そこで、今回は驚くべき番狂わせから予想外の裏切りまで、SNSやパドックで物議を醸したシーンを一挙、振り返ることにしよう。

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11位:ダニエル・リカルドがたたき出した最速ラップ

シンガポールGPの終盤、ランド・ノリスから最速ラップを奪い去ったダニエル・リカルド。セコいやり方だと感じる方もいれば、クレバーな戦術だとみる向きもあるだろう。RBのドライバーとしては最後となるレースでリカルドがとったこの行動により、マックス・フェルスタッペンと頂点争いを演じていたノリスは貴重なポイント獲得を阻止されてしまったのだ。レッドブルに手を差し伸べるための目論見だったのか、はたまた、マクラーレンに対する積年の恨みを晴らすためだったのか……

10位:ローガン・サージェントの棄権

オーストラリアGPでは、アレクサンダー・アルボンのマシンがテスト走行中に激しいクラッシュに見舞われて大破してしまったため、所属チームのウィリアムズはチームメイトのローガン・サージェントを棄権させ、そのマシンをアルボンに運転させるという決断を下した。この対応は当然、物議を醸すこととなったが、アルボンは結局、11位でレースを終えることとなった。スポーツ専門サイト「Sky Sports」いわく、チーム代表のジェームズ・ボウルズはこの決断について、自身のキャリアを通じて「最も難しいもの」であり、状況そのものが「受け入れ難かった」とした。

9位:混迷を極めたカタールGP

ファンにとってもドライバーにとってもイライラする展開となったカタールGP。事の発端はアレクサンダー・アルボンがサーキット上で右ミラーを失ったことだった。しかし、運営側はセーフティカーを出して破片を片付けることをせず、ドライバーたちに減速を強いるにとどめた。その結果、イエローフラッグを無視したランド・ノリスに10秒という厳しいペナルティが課されたほか、カルロス・サインツとルイス・ハミルトンのマシンがパンクするなど、レース全体が大混乱に陥ってしまった。

8位:モナコGPで惨敗したアルピーヌ

アルピーヌのドライバー、ピエール・ガスリーとエステバン・オコンが1周目にクラッシュ。これによってオコンがレースから脱落する一方、ガスリーは激怒。2人が一触即発の状態にあるのは誰の目にも明らかだった。F1専門サイト「GPblog.com」が報じたところによれば、アルピーヌ内部にただよう穏やかならぬ雰囲気がマスコミによってささやかれ、チーム経営陣は対応に苦慮したという。

7位:ランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンがクラッシュ

オーストリアGPでは、ランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンがクラッシュ。チャンピオンシップ争いは劇的な展開を迎えることとなった。その結果、ノリスはリタイアを余儀なくされ、フェルスタッペンもタイムペナルティを受けて5位に後退してしまった。いずれにせよ、しかし、この事件を通じて、ノリスはフェルスタッペンのアグレッシブな戦術に怯むことはないと示したのだった。

 

6位:フェラーリ内部の確執が明らかに

スペインGPでは、フェラーリ内部でライバル関係にあるシャルル・ルクレールとカルロス・サインツが火花を散らした。1周目にお互いクラッシュし、ルクレールがコースアウト。2人は非難合戦を繰り広げ、フェラーリの首脳陣は事態収拾に奔走する羽目になってしまった。スポーツ専門チャンネルESPNによれば、シーズン末にどちらか一方がチームを去るのではないかという噂があちこちで聞かれたそうだ。

 

5位:メキシコGPにおけるフェルスタッペンのパフォーマンス

メキシコGPでは、フェルスタッペンがターン4とターン8の追い越しの際にランド・ノリスをコースアウトさせ、10秒のペナルティを2回にわたって受けた。これによってフェルスタッペンは6位に転落。これを見たファンは激怒し、父親のヨス・フェルスタッペンもペナルティの妥当性についてFIAに調査を要求する事態となった。しかし、フェルスタッペン本人はペナルティを問題視せず、レッドブルのレースペースに批判の矛先を向けた。

4位:クリスチャン・ホーナーに対する告発

複数のレッドブル従業員が、クリスチャン・ホーナー代表から不適切な行為を受けたとして同代表を告発。同氏は疑いを否定したがFIAは調査を開始し、絶好調のレッドブルに暗い影を落とすこととなった。

3位:フェルスタッペンに対する罰金

シンガポールGP後の記者会見で、FIAに対する皮肉で挑発的なコメントを行ったマックス・フェルスタッペン。これを受けて、FIAはフェルスタッペンに総額20万ドルにのぼる罰金を科した。これに不満を覚えたフェルスタッペンはF1引退まで仄めかした、と『インデペンデント』紙は報じている。

2位:ラッセルとフェルスタッペンの口論

今シーズン最大の騒動と言えば、ジョージ・ラッセルとマックス・フェルスタッペンの口論だろう。フェルスタッペンはカタール予選での事故を受けてスチュワードに訴えを起こしたラッセルについて、「全く尊敬できなくなった」と発言。2人の口論は止まらず、ラッセルはフェルスタッペンから「頭から壁に叩きつけてやる」という暴言を吐かれたと主張している。一方のフェルスタッペンはラッセルについて「裏切り者」で嘘つきだと述べ、応酬した。

 

 

1位:ルイス・ハミルトンの衝撃的なフェラーリ移籍

ルイス・ハミルトンが11シーズンを過ごしたメルセデスを離れ、2025年にフェラーリに移籍すると発表。近年のF1史に残るサプライズとなった。この決定は関係者たちにとっても寝耳に水だったらしく、フェラーリがハミルトンに8度目のワールドタイトル獲得を実現するためのマシンを提供できるのか、ハミルトンはフェラーリの立て直しにふさわしい人物なのか、といった議論が巻き起こることとなった。

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