2024年:アスリートたちの高額契約トップ10
スポーツ界のスーパースターは世界中に数えきれないほどのファンを持つだけでなく、大型契約によって一般人には理解しがたいほどの収入を手にしている。
各国に熱烈なファンをもつ世界最高峰のアスリートたちは、破格の契約により文学的な数字の収入を得ていることが多い。
2024年時点のスポーツ界における大型契約トップ10にランクインしたのはメジャーリーガーやサッカー選手が中心だが、ゴルフやボクシングのスターも食い込んでいる。
高額契約トップの座は1年間のうちに次々に入れ替わり、そのたびに最高契約額も更新されてきた。では、2025年が幕を開けた現時点で、誰がトップ10を占めているのか、順に見てゆこう。
スポーツ界を代表する大型契約の舞台と言えば米メジャーリーグ(MLB)だろう。実際、今年12月にはドミニカ共和国出身のファン・ソトがニューヨーク・メッツとスポーツ史上最高額となる契約を結んでいる。
ソトがメッツへの移籍によって手にした契約額は15シーズンで7億6,500万ドル。2024年シーズンに所属していたニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスも交渉を行っていたものの、一歩およばなかったようだ。ちなみに、契約金だけでも7,500万ドルに上ったほか、2029年までの契約解除条項も含まれているそうだ。
ソトの契約額は、“二刀流”の大谷翔平が2023年12月に打ち立てた記録を更新するものだった。大谷は10シーズンで7億ドルという契約額でロサンゼルス・ドジャースに移籍していた。
大谷翔平に大金をつぎ込んだドジャースだが、その判断は間違っていなかったようだ。移籍したその年にMLB史上初となる「50-50(50本塁打、50盗塁)」を達成し、歴史を作ったのだから。さらに、FOX放送によれば、ドジャースは大谷のおかげでワールドシリーズを制覇し、広告費とスポンサー収入を合わせておよそ1億2,000万ドルを手に入れたというから、大谷さまさまである。
巨額契約ランキング第3位につけたのはメジャーリーグサッカー(MLS)のリオネル・メッシだ。所属チームのインテル ・マイアミCFはプレーオフ第1ラウンドを突破できなかったが、メッシ自身はMVPを受賞。MLSスターとしての地位を見せつけた。
デイヴィッド・ベッカムとともにインテル・マイアミの共同代表を務めるホルヘ・マスによれば、同クラブとメッシの契約額は年俸5,000~6,000万ドルだという。しかし、FCバルセロナ時代のメッシは4シーズンで6億7,400万ドルという高額契約を結んでいた。
続く4位にランクインしたのはメッシのライバル、クリスティアーノ・ロナウドだ。サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ナスルへ移籍した際の契約額は2シーズン半で5億3,650万ドルというものだった。
大谷のドジャース移籍が話題になる直前、スペイン人ゴルファーのジョン・ラームはサウジアラビアの政府系ファンドが支援するLIVゴルフに移籍。契約額は6年間で5億2500万ドルだ。
カンザスシティ・チーフスの圧倒的スターで、クォーターバックのパトリック・マホームズ。同チームとは10シーズンで5億300万ドルという契約を結んでいる。
フランス人ストライカーのカリム・ベンゼマもまた、サウジ・プロフェッショナルリーグへと移ったひとりだ。レアル・マドリードからアル・イティハドに移籍したベンゼマは、2026年6月までの契約で4億3,600万ドルを手にすることとなった。
ロサンゼルス・エンゼルスの中堅手、マイク・トラウト。その契約は2030年までの12シーズンで4億2,650万ドルとなっている。
世界でもっとも恐れられるボクサーのひとり、サウル・アルバレス(メキシコ)。2018年にスポーツ専門のストリーミングサービス「DAZN」と契約を結び、2018年から2023年までの試合中継で、総額3億6,500万ドルを受け取ることとなった。
大型契約ランキング第10位にランクインしたのは大谷翔平のチームメイト、ムーキー・ベッツだ。2021年に行われた契約更新の内容は、12シーズンで3億6,500万ドルというものだった。