70歳からのエクササイズ:健康寿命を延ばすにはどんな運動がおすすめ?
歳を重ねるのは避けがたく、人間だれしもいつかは高齢者と呼ばれる日がやってきます。しかし、適切な運動によって健康を保つことができれば、高齢になっても毎日の暮らしを楽しむことができるはず。
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70歳を超えて運動に取り組む場合には、各自の健康状態を考慮する必要があるのはもちろんですが、スポーツが身体によいという事実に変わりはありません。世界保健機関(WHO)も骨を丈夫に保ち、慢性疾患や認知機能の低下、うつ病などのリスクを軽減することができるとして、運動を推奨しています。
では、70歳以上の方が取り組むのに適した運動とは、具体的にどのようなものでしょうか?
画像:Unsplash - Centre for Ageing Better
チリ老年学界(SGGCh)は高齢者の運動について、体調を見ながら各エクササイズを8~15回繰り返し、週に2回以上行うのが好ましいとしています。また、WHOは週に150分の運動を推奨。
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また、立った状態で行うエクササイズが難しい場合には、椅子やベッドに座ったまま運動しても構わないとのこと。
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全身を使うスポーツでありながら、高齢者に最適なのが水泳。浮力のおかげで膝や腰、背骨にかかる負担が少ないためです。関節炎や線維筋痛症の方にとりわけ向いているとされ、ハーバード大学医学部の研究でもそのことが立証されています。
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パワーウォーキングとは、足だけでなく全身を動かしながら早歩きをすることです。メイヨー・クリニックの基準では、時速4.8キロメートル以上で歩くことが条件とされています。
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武道のイメージが強い太極拳ですが、心身を鍛える上でも役立ちます。ハーバード大学によれば、ゆっくりと決められた動きを繰り返すことで、筋力や柔軟性、バランス感覚が改善されるとのことで、70歳以下の方にもオススメです。
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テニスをするなら、1人でカバーする範囲が小さいダブルスがオススメ。『International Journal of Exercise Science』誌に掲載された論文によれば、テニスは心血管疾患やうつ病、肥満のリスクを低減してくれるほか、上半身と下半身の双方を鍛える効果があるそうです。また、複数の人々と一緒にプレーすることで共同体意識も育まれます。
画像:Pexels - Cottonbro Studio
1~2キログラムのダンベルを両手に持ち、腕を肩の高さまで上げるだけ。
画像:Unsplash - Centre for Ageing Better
1~2キログラムのダンベルを持ち、腕を身体につけたまま肘を内側に曲げ、胸の方に持ち上げます。上腕三頭筋を鍛える場合は、ダンベルを頭上に持ち上げ、肘を曲げて後頭部の方へ降ろし、ふたたび持ち上げる動作を繰り返します。
写真:Barbara Olsen
腰かけた状態からゆっくりと膝を伸ばしていき、脚が床と平行になるまで持ち上げます。
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一方の脚をもう片方に乗せて交差させ、今度は反対の脚を上にして同様の動作を繰り返します。座って行うこともできますが、床に寝そべって行った方が効果的とのこと。
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膝を曲げずに手がつま先に届くまで身体を曲げるエクササイズ。床に座った状態で行えば転んでしまう危険がないためオススメです。柔軟性が鍛えられますが、くれぐれも無理はせず、痛みを感じたら中止してください。
写真:Unsplash - Mehdi Sepehri
健康情報サイト「sanitas.es」によれば、ダンスやヨガ、ピラティス、ウォーキングといった運動も70歳以上の高齢者にオススメとのこと。ただし、バランスのとれた食生活を心掛け、タンパク質を十分に摂取するのを忘れないようにしましょう。
画像:Unsplash - Geert Pieters
くれぐれも無理はせず、エクササイズ中に痛みや不快感を感じたら、すぐに中止しましょう。また、最初はゆっくりとした動きからスタートし、調子が出てきたら呼吸に合わせつつ、ペースを上げるのが良いでしょう。十分な水分補給も忘れずに。
画像:Pexels - Run
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