F1ドライバーのマックス・フェルスタッペン、アイルトン・セナの勝利数を超える
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はカタールGPの成績によって、3度目のF1ワールドチャンピオンを獲得した。
フェルスタッペンは6月のカナダGPでアイルトン・セナの勝利数である41勝に並び、さらに勝ちを8つ積み上げ、10月初めのカタールGPが終わった時点で49勝目を挙げている。
セナを超える個人記録もさることながら、カナダGPにおけるフェルスタッペンの優勝は、所属チームであるレッドブルにとって記念すべき通算100勝目にあたっていた。
また、カタールGPの決勝レース終了後にフェルスタッペンのポイントは433となり、F1ワールドチャンピオンを獲得した。チームメイトのセルジオ・ペレスが、フェルスタッペンに次いで224ポイントとなった。
この二人のドライバーは、カタールGP終了時点で200ポイントを超えるスコアを獲得している唯一のドライバーであり、その他の選手を大きく離している。
F1ワールドチャンピオン獲得を決めたマックス・フェルスタッペンの勝利数は、このシーズンでどこまで伸びるのだろうか。
今年のF1選手権はカタールGPのあと5戦を残しており、11月のラスベガスGPとアブダビGPでシーズンが終了となる。
アイルトン・セナの勝利数である41は、フェルスタッペンによって抜かれるまで歴代5位の記録だった。つまり、フェルスタッペンの上にはまだ4人のF1ドライバーがいることになる。その顔ぶれを見ていこう。
マックス・フェルスタッペンが次に狙うのは、F1史上もっとも成功をおさめたフランス人ドライバー、アラン・プロストの記録である。プロストは1980年から1993年にかけて、51勝を挙げた。
プロストはセナとのライバル関係がよく知られているが、その黄金期は80年代後半から90年代はじめにあたり、F1ワールドチャンピオンを4度獲得した。引退後はF1チームのオーナーとなり、「プロスト・グランプリ」という名前で1997年から2001年までグランプリに参戦した。
最近引退したセバスチャン・ベッテルは通算優勝回数で第3位のドライバーとなっている。53勝。レッドブルのチーム通算100勝にも多く貢献している。
その華々しいキャリアにおいて、ベッテルは2010年から2013年にかけて4度のF1ワールドチャンピオンを獲得し、レッドブルとフェラーリで15年間のキャリアを過ごした。
ドイツの偉大なドライバーであるミハエル・シューマッハは91勝という驚異的な記録を達成、F1通算優勝回数の第2位につけている。
シューマッハはルイス・ハミルトンと並ぶ7度のドライバーズ世界選手権タイトルを獲得しており、2000年から2004年まで5年連続のドライバーズ世界選手権タイトル獲得をフェラーリのチームで成し遂げている。
F1史において最も優勝回数の多いドライバーは、メルセデス・ベンツのルイス・ハミルトンだ。彼はここ最近、マックス・フェルスタッペンの最大のライバルとなっている。
ハミルトンはこれまで、ドライバーズ世界選手権タイトルをシューマッハの記録とならぶ7回獲得しているが、それを上回る8回目の優勝を狙っている。