F1レーサーのルイス・ハミルトンがメルセデスと契約交渉中? 巨額の契約金の噂も
F1レーサーのルイス・ハミルトンが、契約更改に伴ってメルセデスと協議中との噂。レジェンド級レーサーのためにF1史上最大級の契約金額が提示されるかもしれない。
ハミルトンはメルセデスからかなり高額のオファーを受けたらしく、その金額は2024年から2025年のシーズンにおいて年間7000万ユーロ(約100億円)にものぼるという。フランスの日刊紙『20 minutes』のスポーツ版、『Sportune』が伝えた。
『インサイダー』のスポーツ・ジャーナリスト、コーク・ゲインズによると、「現在のハミルトンの契約は4500万ユーロですから、55%もの増額になります」とのことだ。
「これは、今の契約でハミルトンが優勝した際に、ボーナスも含めて受け取ることができる額と同じです」とゲインズは続ける。
「言い換えれば、新しい契約では、たとえハミルトンが優勝しなくても、今の契約で毎年優勝したときと同じ額が支払われるわけです」
『20 Minutes』のレポートによると、当初ハミルトンは現在のメルセデスとの契約をそのまま更新するというオファーを受けたという。ただし、このさき十年間、年間2500万ユーロでメルセデスのアンバサダーを務める契約も同時に提示されていた。
「ハミルトンはダイムラーグループ(メルセデス・ベンツ)とのアンバサダー10年契約を視野に入れており、その契約額は年間2500万ユーロほどになるだろう」と『20 Minutes』は伝えている。
ハミルトンの契約更改交渉については固く秘密が守られているが、メルセデスの広報が先日、具体的な交渉はまだこれからだとイタリアの『Formula.uno』に語った。
『Formula.uno』によると、広報の発表では次のように言っていたという:「いまはオフシーズンの冬ですが、それでも噂は駆け巡っているようですね。まだ交渉が始まってすらいない段階でさまざまな憶測が飛び交うのを見ているのは面白くもあります」
「噂の発信源はフランスのブログ『Sportune』のようですが、我々はそことはとくに関係がありません。かなり大胆な予想をしているようですね! (メルセデスのチーム代表の)トト・ヴォルフが先日、公式の場で交渉はまだ始まっていないと認めましたが、今の状況はまさしくその通りです」というコメントも報じられている。
まだ交渉が始まっていないとはいえ、代表のトト・ヴォルフは交渉がハードなものになると予想しているというわけでもなさそうだ。
『PlanetF1』によると、ヴォルフは「ハミルトンとは長い付き合いです。分かり合えているんです」と語ったという。
「これまでの10年間で、私たちの関係は非常に深いものとなりました。だから交渉と言っても面倒なのはハミルトンに直接来てもらうことくらいで、そのあとは腹を割って話し合うだけです。数時間もすればみな部屋を後にして、残るのは(タイヤの残す)白い煙くらいというものですよ」とヴォルフは続ける。
現在のハミルトンのメルセデスとの契約は2023年シーズンとともに終わる。ヴォルフやメルセデスのチームがハミルトンと細かい条件を調整する時間はまだまだ残っているわけだ。
ハミルトンはメルセデスと交渉に入ったかどうか明言していない。だが、彼のSNSの投稿が匂わせているのは、世間を騒がせている噂が噂に過ぎない、ということだ。
1月14日、ハミルトンが自分の誕生日を祝っている写真を投稿。その場所がなんと南極大陸だったのだ。これはつまり、ハミルトンがまだメルセデスの代理人たちと直接話し合って条件を詰める段階には入っていないということを意味するだろう。
写真:Instagram @lewishamilton