アメフト界の頂点で活躍:うわさの敏腕女性代理人ニコール・リンの秘密に迫る

アメフト界で活躍する女性代理人
アメリカンフットボール事業部門のマネージャーに就任
代理人としてのキャリアの初期
金融リテラシーの重要性
新人NFL選手向けに金融セミナーを実施
ニコール・リンのキャリア
素晴らしい学歴
スポーツ選手の代理人に転向
ジョーダン・エヴァンスのドラフト指名
トップ選手たちから注目を集める
人生を変えるダイレクトメッセージ
ジェイレン・ハーツの代理人
ジェイレン・ハーツのコメント
歴史的な契約で活躍
ニコール・リンのクライアント
敏腕女性代理人として
アメフト界で活躍する女性代理人

米『スポーツ・イラストレイテッド』誌は、敏腕代理人として知られるリッチ・ポール氏が設立した「クラッチスポーツグループ」で活躍する女性代理人、ニコール・リンを特集している。ニコール・リンはアメフト界の頂点に君臨するNFLを舞台に、多くの有名選手から信頼される代理人として辣腕をふるっている。

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アメリカンフットボール事業部門のマネージャーに就任

米メディア「Because of Them We Can」によると、ニコール・リンは2021年にクラッチスポーツグループに入社。すぐに頭角を現し、2023年にはアメリカンフットボール事業部門のマネージャーに任命された。NFLに登録された代理人のうち女性は5%未満であることを考えれば、女性代理人でありながらリンがマネージャーに就任したことは快挙と言えるだろう。

代理人としてのキャリアの初期

ニコール・リンは現在、NFLのスター選手たちの代理人を務めている。しかし、代理人になったばかりの頃は、顧客のほとんどが無名選手だった。20代で代理人として活動を始めたリンは、まずはドラフトの後半で指名された選手やドラフト外となった選手にアプローチし、契約を獲得していったという。

 

金融リテラシーの重要性

米『スポーツ・イラストレイテッド』誌によると、ニコール・リンが最初に注力したのは、選手たちの金銭管理をサポートすることだった。NFL選手と提携するファイナンシャル・マネージャーのほとんどは、富裕層向けの投資を促していた。しかし、リンが取り組んだのは、選手たちの金融リテラシーを高め、日々の支出を管理し、自ら意思決定できる力を養うことだ。

新人NFL選手向けに金融セミナーを実施

ニコール・リンは、新人NFL選手たちに資産管理について考えてもらうためのトレーニングセッションを企画した。例えば、レストランでチップをいくら払うべきかのアドバイスや、クレジットスコアのチェック方法など金銭に関する知識を選手たちに提供したのだ。

ニコール・リンのキャリア

ニコール・リンのキャリアは、PlayersRepという会社で初の女性代理人になったことから始まった。同社は、ラッパーのリル・ウェインが所有するYoung Money APAA Sports Agencyに買収されることとなる。その後、2021年にはクラッチスポーツグループに入社。これらの経歴は、リンの個人ウェブサイトでも確認することができる。

素晴らしい学歴

リンはオクラホマ大学を卒業し、経営管理の学位を取得。非常に優秀な成績で法学の博士号も取得した。その後、金融アナリストとして働きながら、すぐに2つの金融資格を取得。クレムソン大学のウェブサイトによると、彼女は全米弁護士協会の「40歳未満のトップ弁護士40」リストにランクインしている。

スポーツ選手の代理人に転向

リンはマイアミ大学のウェブサイトで次のように語っている。「弁護士として、契約書の作成方法や交渉の仕方を学びました。これらのスキルは、代理人として活動するうえでも基礎になっています。もともと金融アドバイザーになりたくて、最初はウォール街で働こうと思っていたんです。しかし、自分には向いていないと気がついたんです」

ジョーダン・エヴァンスのドラフト指名

米『スポーツ・イラストレイテッド』誌の記事によると、ニコール・リンが代理人を務めた選手の中で初めてドラフト指名されたのは、元シンシナティ・ベンガルズのラインバッカーであるジョーダン・エヴァンスだったという。エヴァンスは、2017年のNFLドラフトの第6巡目で指名された。リンはその瞬間について、「世界最高の出来事だと感じました」と語った。

トップ選手たちから注目を集める

リンの代理人としての卓越した能力がNFLのトップ選手から注目を集めるのに、それほど時間はかからなかった。クレムソン大学のウェブサイトによると、リンは2019年にニューヨーク・ジェッツの名ディフェンダー、クィネン・ウィリアムズの代理人となった。これにより、NFLドラフトで上位3位以内に指名された選手の代理人を務めた初の黒人女性となった。

人生を変えるダイレクトメッセージ

リンは積極的に顧客開拓にも取り組んでいる。例えば、当時オクラホマ大学のクォーターバックだったジェイレン・ハーツに自らインスタグラムでメッセージを送っている。米『USAトゥデイ』紙によると、「もうエージェントは選びましたか?まだなら、私から連絡させてください」と書かれていたという。

ジェイレン・ハーツの代理人

米『スポーツ・イラストレイテッド』誌によると、ハーツは「もっと詳しく聞きたい。父に電話してくれないか」と答えたという。このやり取りの結果、ハーツの父、アヴェリオン・ハーツ・シニアとリンの間で3時間にも及ぶ面談が行われた。二人の交渉は難航したが、最終的にリンはジェイレン・ハーツの代理人を務めることに決まった。

ジェイレン・ハーツのコメント

ジェイレン・ハーツは、リンの仕事や人生全般への向き合い方に共感を覚えているという。米『USAトゥデイ』紙にはこう語っている。「自分のやり方を信じて、その正しさを証明することが私のモチベーションなんです。リンにも同じ姿勢を感じ、心から共感しました。私たちは同じビジョンを持っていると感じています」

歴史的な契約で活躍

フィラデルフィア・イーグルスは2023年4月、ハーツと5年2億5500万ドルの契約延長を結んだ。米『CBSニュース』によると、この契約でハーツはNFL史上最高額の年俸を手にしたという。ハーツは契約後、リンに感謝し、スペイン『マルカ』紙に「本当に素晴らしい仕事をしてくれました。リンには感謝しているし、彼女が前例となって、将来エージェントを志す人々に勇気を与えてくれることを願っています」と語った。

ニコール・リンのクライアント

ニコール・リンはハーツとクィネン・ウィリアムズのほかにも、ビジャン・ロビンソン、マイルズ・ギャレット、ウィル・アンダーソン・ジュニアといったNFLスターの代理人も務めている。

敏腕女性代理人として

リンは2023年10月に米テレビ局「Fox 59」に次のように語った。「NFLには900人のスポーツエージェントがいますが、女性は約1パーセントにすぎません。女性にとっては難しい状況です。それでも、私はありのままの自分でいようと早くから決めていました。ハイヒールを履いたり、口紅を塗ったりして女性らしくいたかった。それでも良いんです。だって、私は何事にも手を抜かず、全力を尽くすって決めていたからです」

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