元パリ・サンジェルマンのサッカー選手、破産してUberドライバーに転身
スター選手が人気と莫大な富を手にするサッカー界だが、現役でいられる期間は決して長くはない。プロサッカー選手として活躍したアスリートたちは、引退後にはそれぞれ多様なセカンドキャリアを送っている。
パリ・サンジェルマン(PSG)とベンフィカに所属したダニエル・ケネディは、セカンドキャリアとしてタクシードライバーに転身したようだ。プロとして20年間プレーしたが、その後全財産を失い、無一文となった。現在は生活のためにUberドライバーをしているという。
ダニエル・ケネディは、ギニア出身の守備的ミッドフィールダーだった。仏メディア「RMC Sport」によれば、1996年、22歳のときにベンフィカからフランスの名門パリ・サンジェルマンに移籍。
ダニエル・ケネディは当時のリカルド監督の方針により、PSGではわずか1シーズンの在籍にとどまり、大きな足跡を残すことはできなかった。
1997年にPSGを離れてからは、ポルトガル、キプロス、ギリシャのクラブを渡り歩き、2012年に現役を引退。しかし、その後、スポーツ賭博やカジノといったギャンブル依存症を発症してしまう。
2020年、仏紙『レコード』に対し、引退から8年後には全財産を失い、すっからかんになったと語った。現在では、家族を支えるために再起を目指しているという。
「RMC Sport」によれば、2015年から2017年にかけて、ダニエル・ケネディはコーチとしてサッカー界復帰を果たしたが、成功することはできなかったという。 2022年にはテレビ番組『ビッグ・ブラザーズ・ファモソス』に出演したが、単発的なものにとどまった。
その後、ダニエル・ケネディはタクシードライバーになることを決心。ポルトガル紙『コレイオ・ダ・マンハ』のウェブサイトで次のように語った。「今日がUberのドライバーとしての初日です。幸せな日々の第一歩になることを願っています」
「私には夢があります。それはサッカーに関わることで、今でもサッカーが大好きです。この選択は、その夢の実現のための大きな一歩です。今日、誇りとともにUberの運転手として仕事を始めます」と語った。
同紙によると、現在50歳のダニエル・ケネディは19万5,729ユーロ(約3000万円)という多額の借金を抱えているという。その中にはポルトガルの税務当局に対する4万ユーロ近い滞納金も含まれるようだ。