世界で最もSNSフォロワー数の多い女子サッカー選手:アリーシャ・レーマンとは
英アストン・ヴィラWFCが誇るスイス出身のストライカー、アリーシャ・レーマン。世界一SNSフォロワー数の多い女子サッカー選手として知られており、Instagramフォロワーは1,310万人、TikTokフォロワーは800万人だ。
レーマンのフォロワー数はFIFA女子ワールドカップで優勝経験を持つアレックス・モーガンやミーガン・ラピノーを上回るものだ。それどころか、スイスを代表する元テニス選手、ロジャー・フェデラーよりも多いのだ。
レーマンはこのフォロワー数を活かして女子サッカーを積極的に発信、イングランドのFA女子スーパーリーグを盛り上げてきた。
2022年には、欧州サッカー連盟(UEFA)が展開したオンライン上での差別撲滅キャンペーンで中心的役割を果たしている。しかし、今でも女子サッカーに否定的なコメントを受けることがあるという。
これについてレーマンはスポーツ専門サイト「skysports.com」に対し次のように語っている:「こういう人たちは一度も女子サッカーの試合を観戦したことがないのですが、それが問題です。というのも、彼らだって私たちの試合を観れば『なんだ、ちゃんとプレーできるのか』ということがほとんどです」
サッカー専門サイト「footballlovers.com」が選ぶ魅力的な女子サッカー選手ランキングでは、第6位となったアリーシャ・レーマン。すでに、アディダスやコカ・コーラといった大手企業との提携も行っている。
Instagram - @alishalehmann7
アリーシャ・レーマンがサッカーを始めたのは5歳のとき。きっかけは兄やいとこたちがプレーするのを見たことだった。その後、FCコノルフィンゲン(スイス)のユースアカデミーに入門する。
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そして、2015-2016シーズンにBSCヤングボーイズ・フラウエン所属でプロデビュー。レーマンはこのとき17歳だった。
スイス・ナショナルリーガでは3シーズンにわたってプレー、52試合に出場し25ゴールを記録した。とくに、2017-18シーズンには28試合で16得点という自己ベストを挙げている。
スイス・ナショナルリーガや2018年のUEFA・U-19女子選手権での活躍を見たウェストハム・ユナイテッドFCウィメンが、2018年8月にレーマンと契約。レーマンはイングランドへ渡ることとなった。
イングランドで迎えた最初のシーズンは30試合に出場し、9得点をマーク。FA女子カップ準決勝でも1ゴールを挙げ、チームを決勝進出に導いた。
さらに、2021年1月にはエヴァートンFCに移籍。2020-2021シーズンの残りはエヴァートンFCの一員として8試合に出場し、1ゴールを挙げている。
そして、2021-2022シーズンの初めにアストン・ヴィラWFCに移籍。最初のシーズンは23試合に出場し、4ゴールを決める。
続く2022-2023シーズンは30試合に出場し5得点をマーク。クラブ所属での通算出場試合数は192試合、通算得点は69に達した。
一方、スイス代表チームの一員としての活躍も見逃せない。2017年のデビュー以来、38試合に出場し7ゴールを記録しているのだ。
2023年に開催されたFIFA女子ワールドカップにもスイス代表チームのメンバーとして参戦。しかし、スペイン代表に5対0で敗れ、ラウンド16で脱落することになってしまった。