UEFAチャンピオンズリーグの歴代最強選手たちを集めた「夢のフォーメーション」とは
前身のチャンピオンンズカップから1992年に改名されて以降、歴史に残る熱戦が繰り広げられてきたサッカーの最高峰、UEFAチャンピオンズリーグ。ここでは、ポジションごとに選出した歴代最強の選手たちを見ていこう。
フォーメーションは4-3-3に設定。4-3-3はバルセロナやリヴァプール、マンチェスター・シティなどUEFAチャンピオンズリーグ優勝チームで採用されてきた。この配置にしたがって、ポジションごとの最強選手を選出した。なお、スタッツはUEFA公式サイトとTransfermarktを参照した。
右サイドバックには、ブラジルサッカー界のレジェンドであるカフーを選出。2007年には、驚異の運動量と粘り強い守備でACミランのUEFAチャンピオンズリーグ制覇に貢献。圧倒的なスピードと無尽蔵のスタミナでチームの7度目のチャンピオンズリーグ優勝を支えた。
センターバックはセルヒオ・ラモスをおいて他にいない。高い守備技術はもちろん、ときにはファール覚悟のディフェンスで相手をゴールに寄せ付けない。さらにはPKキッカーとしても優れており、ヘディングでの得点能力も高い。レアル・マドリードに所属していた2014年には、アトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝で試合終了間際に土壇場で同点ゴールを決め、逆転での優勝に大きく貢献した。
キャプテンにふさわしいのは、闘士として知られるカルレス・プジョルだ。守備の要としてバルセロナの黄金期を支え、周囲の選手を鼓舞してきた。強烈なタックルだけでなく、模範的な振る舞いでも知られている。2011/12シーズンには、FCバルセロナで見事チャンピオンズリーグを制覇。その際には、肝臓を患い闘病を続けていたチームメイトのエリック・アビダルにキャプテンを譲り、トロフィーを手渡した粋な計らいが世界中から称賛を浴びた。
左サイドをパオロ・マルディーニが守ってくれれば、安心感は抜群だ。粘り強い守備を持ち味とするマルディーニは、ACミランの黄金時代を支えた。UEFAチャンピオンズリーグ優勝を5回経験し、2005年には決勝で得点も記録している。
中盤に君臨するのはトニ・クロースだ。正確無比なパスと冷静な戦術眼で、長年に渡りレアル・マドリードの中盤を牽引。2016年から2018年にはチャンピオンズリーグ3連覇の偉業達成の原動力となった。相手のプレス鮮やかにかわし、驚異的なパスを通す技術は唯一無二。
レアル・マドリードですでにUEFAチャンピオンズリーグを6度も制しているモドリッチは、テクニックや戦術眼、シュート技術などあらゆる能力を兼ね備えた万能型ミッドフィールダー。攻撃に貢献するだけでなく守備的な役割をこなすこともできるため、4-3-3の中盤の底をこなすプレーヤーとして選出。
ピッチ上の芸術家とも言われたジダンは、チャンピオンズリーグでも屈指のスター選手だ。2002年には、チャンピオンズリーグ決勝でスーパーボレーを決め、レアル・マドリードの優勝に貢献。このボレーは、チャンピオンズリーグ史上最高のゴールの1つとして有名だ。
右ウイングのポジションでメッシと並び立つ選手は存在しないだろう。独特なドリブルと圧倒的なゴール奪取能力で史上最高のサッカー選手と名高い。チャンピオンズリーグでも数多くのゴールを決め、キャリア通算4回の優勝を経験している。
ストライカーもクリスティアーノ・ロナウドが務めることに異論は出ないだろう。チャンピオンズリーズ最高のスター選手の一人であり、メッシと史上最高のサッカー選手の称号を競い合っている。キャリア通算5回の優勝を経験しており、大会史上最多ゴール記録も保持している。ヘディングやミドルシュート、フリーキックなどあらゆるパターンで得点可能な天才ストライカーだ。
サッカー史上屈指のファンタジスタ、ロナウジーニョを左ウイングに選出。チャンピオンズリーグでも素晴らしいパフォーマンスを見せ、2006年にはFCバルセロナに14年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝をもたらした。その独創性あふれるドリブルは、宿敵レアル・マドリードのファンさえも魅了するほどだった。
ゴールキーパーは、史上最高のゴールキーパーとして名高いジャンルイジ・ブッフォンを選出。その驚異的な反射神経で見事なセービングを見せ、長年トップレベルの舞台で活躍してきた。チャンピオンズリーグ優勝こそ経験していないが、ユヴェントス時代には2003年、2015年、2017年に3度の準優勝を経験。チームを鼓舞し、安心感をもたらすリーダーシップも大きな特徴だ。
ベストイレブンを選んだところで、ベンチメンバーも何人か選出しておこう。スーパーサブとして選んだ選手たちも、ベストイレブンに決して劣らない実力者揃いだ。
現実離れしたパワーをもつキックが「悪魔の左足」とも言われていたロベルト・カルロス。2000年代初頭のレアル・マドリードでチャンピオンズリーグにも何度も出場。左サイドバックとして、守備に貢献するだけでなく、豊富なスタミナと強烈なキックで攻撃面でも大きな役割を果たした。
中盤のスーパーサブとしてシャビが出てくるのは相手にとって大きな驚異だろう。FCバルセロナの黄金時代に中盤の要として活躍したシャビは、驚異的なパスセンスと相手のプレスをものともしない足元の技術で攻撃にタクトをふるった。
カカは、2007年にACミランのチャンピオンズリーグ優勝の原動力となり、そのシーズンには大会10ゴールを記録。バロンドールも受賞した。万能プレーヤーとして、高い得点力を発揮するだけでなく、中盤の組み立てにも参加してチームの攻撃を活性化することができる選手だ。
ベイルは決定的な役割を果たすことができる選手だ。2018年のチャンピオンズリーグ決勝でリヴァプール相手に決めたバイシクルキックは、大会史上最も鮮烈なゴールの一つとして今も語り継がれている。
カシージャスは、レアル・マドリードを10回目のチャンピオンズリーグ優勝に導いた立役者で、史上最高のゴールキーパーの一人と名高い。ベストイレブンに入れたブッフォンと並び立つゴールキーパーのレジェンドだ。
UEFAチャンピオンズリーグ史上最高の選手たちを振り返ってきた。あなたのお気に入りの選手は選出されていただろうか。
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