W杯カタール大会:8つの豪華スタジアムとは
2022年11月に開催されるFIFAワールドカップ カタール大会で使用されるスタジアムは輸送用コンテナで建設されたものから、アラブ伝統のテント「ハイマ」のデザインを取り入れたものまで、競技に加えて建築面でも魅力的なものばかりだ。
首都のドーハから20キロ離れた街ルサイルにあるのが、近未来を思わせる黄金のルサイル・スタジアムだ。8万人を収容できるスタジアムは、まさにワールドカップの象徴である。12月18日に行われる決勝戦が予定されている。
アル=ハウルの街にあるアル・バイト・スタジアムのデザインは、アラブの遊牧民族ベドウィンのテントが着想源となっている。伝統と前衛が共存するスタジアムだ。
スタジアム974はドーハの湾岸地区に位置し、建築材料の大部分に船舶の輸送用コンテナが使われている。スタジアムはまさに独創性と工学技術の融合であり、ワールドカップ終了後は解体して再利用できるほか、別の場所への移築も可能だ。
40,000人以上を収容可能なスタジアムはワールドカップのために、建築の権威、故ザハ・ハディッドのチームとAECOMが設計を担当。デザインはカタールの伝統的なダウ船の帆をイメージしており、開閉式の屋根と冷却システムにより通年の利用が可能だ。
まるでカタールに降り立った宇宙船のようなアル・トゥマーマ・スタジアムは4万人の収容人数を誇る。
ドーハ郊外に位置する4万人を収容可能なこの会場は、かつてこの場所にあったスタジアムの解体による材料を使うなど、建設資材の80%以上がリサイクル材となっている。また、スタジアムを囲む樹木も大切に保存されている。
アル・ライヤンに位置するエデュケーション・シティ・スタジアムは4万人の観客を収容可能だ。スタジアムは堂々とした佇まいで、外観のクロスパターンに神秘的な雰囲気も漂う。
ハリーファ国際スタジアムはしなやかなフォルムと可動式の屋根を持ち、荘厳かつ前衛的な佇まいを見せる建物。ワールドカップのメイン会場の1つで、アル・ライヤンに位置している。
ハリーファ国際スタジアムも他のスタジアムと同様に、夜間にはライトアップされ、いっそう美しい夜景を創り出す。