レアル・マドリード史上最高の監督ランキング

リアル・マドリードの歴代監督
4位:ジネディーヌ・ジダン(2016-2021)
「銀河系軍団」
アシスタントコーチ
10度目のチャンピオンズリーグ制覇
レアル・マドリード・カスティージャ
3回連続でチャンピオンズリーグを制覇
3位:ビセンテ・デル・ボスケ(1999-2003)
スペイン代表の監督
2位:ジョゼ・モウリーニョ(2010-2013)
勝利至上主義者
物議を醸した采配
1位:カルロ・アンチェロッティ(2013-2015/2021-現在)
抜群の安定感
若手選手を積極的に起用
ハイリスク、ハイリターン
リアル・マドリードの歴代監督

チーム全体の指揮を執る監督は極めて重要な存在だ。しかしメディアが主に注目するのは選手たちで、監督が脚光を浴びることは少ない。さらに現代サッカーでは、監督が責任を負って直ぐに解任されるケースが増えている。強豪クラブの監督ともなれば、安定して高い結果を残し続けなければ、監督業は務まらない。今回はスペインの名門レアル・マドリード史上、最も優秀な監督たちトップ4をご紹介しよう。

4位:ジネディーヌ・ジダン(2016-2021)

2000年代前半、ジダンはレアル・マドリードのスター選手としてファンタジックなプレーを展開、多くのファンを魅了した。引退後はテレビ解説者やスポーツディレクターを務めていたが2016年、カルロ・アンチェロッティの後任として、レアル・マドリードの監督の座につくことになる。

「銀河系軍団」

ジダンが選手として在籍していた頃のレアル・マドリードは、「銀河系軍団」と呼ばれていた。当時、世界最高峰の選手たちがレアル・マドリードに勢ぞろいしていたからだ。

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アシスタントコーチ

2013年、ジダンはアンチェロッティ監督のアシスタントコーチとして指導者のキャリアをスタートさせた。宿命のライバルFCバルセロナを相手にコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)を制し、指導者として好スタートをきった。

10度目のチャンピオンズリーグ制覇

2013-14シーズン、レアル・マドリードはアトレティコ・デ・マドリードを4-1の逆転で下し、10度目のチャンピオンズリーグ制覇を果たした。こうして指導者としてのジダンの初シーズンは、大成功に終わった。

レアル・マドリード・カスティージャ

2014年、ジダンはレアル・マドリードのリザーブチームであるレアル・マドリード・カスティージャの助監督(実質的には監督)を任された。このチームで戦術を磨き、2016年1月にレアル・マドリードの監督に就任した。

3回連続でチャンピオンズリーグを制覇

レアル・マドリードの監督に就任すると、チームを3年連続でUEFAチャンピオンズリーグ優勝へ導くという歴史的快挙を成し遂げた。選手たちの個性を尊重しながらチームを管理する能力の高さで、ジダンはレアル・マドリード史上最も偉大な監督の一人と称されている。

3位:ビセンテ・デル・ボスケ(1999-2003)

1999年、レアル・マドリードは指導者として成長目覚ましいビセンテ・デル・ボスケを監督に迎えた。「知将」と呼ばれる穏やかな監督は、4年の間に次々と成功を収めていった。ボスケ監督率いるレアル・マドリードは、リーガ・エスパニョーラで2回、チャンピオンズリーグでも2回優勝している。

スペイン代表の監督

個性の強い選手たちをうまくコントロールしながらチームをまとめあげるボスケ監督の優れた手腕は、クラブに黄金期をもたらした。またレアル・マドリードを解任されてから10年後の2010年、ボスケ監督はスペイン代表を率い、スペイン史上初のFIFAワールドカップ優勝を成し遂げた。

2位:ジョゼ・モウリーニョ(2010-2013)

好き嫌いが別れる監督の一人がジョゼ・モウリーニョ。自ら「スペシャル・ワン」と名乗る強烈なカリスマ性と天才的な戦術は、レアル・マドリードにラ・リーガとコパ・デル・レイのタイトルをもたらした。

勝利至上主義者

モウリーニョと契約した当初、レアル・マドリードは勝ち星をあげることに苦労していた。勝ちに徹することで有名なモウリーニョは、そのためには内容を問わない勝利至上主義者だ。そんなモウリーニョの熱血ぶりと競争心の強さが、レアル・マドリードを再び頂点に押し上げた。

物議を醸した采配

モウリーニョの采配は時に物議を醸した。選手が現状に満足し、勝利へのモチベーションを欠いていると感じると、解決策としてその選手達をすぐさまベンチに下げてしまうのだ。

1位:カルロ・アンチェロッティ(2013-2015/2021-現在)

イタリア出身のカルロ・アンチェロッティは、レアル・マドリードの伝説になりつつある。2015年に監督の座を解任されたが、2021年に再びレアル・マドリードの指揮官に就任。旧知のメンバーが多く残っていたことから直ぐにチームを巧みに束ね、レアル・マドリードの文化を体現しながら勝利を積み重ねている。

抜群の安定感

アンチェロッティ監督は、攻撃的なプレーと質の良いサッカーへのこだわりで知られている。監督として選手たちから深い尊敬を集め、抜群の安定感ですべてのタイトルを獲得した。

若手選手を積極的に起用

大らかな監督ではあるが、時には頑固な面をのぞかせる。また若手選手を積極的に起用し、チームの世代交代の立役者となった。現在、レアル・マドリードの契約延長が近いと報じられている。

ハイリスク、ハイリターン

レアル・マドリードの監督になるということは、世界で最も要求の厳しいクラブで、個性の強い世界最高峰の選手達を束ね、戦術家としての才気を発揮し続けなければならない。最高の監督となるとファンの間で意見が分かれるが、今回紹介した監督たちがレアル・マドリードの歴史と世界のサッカー界に与えた影響については疑う余地がないだろう。

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